Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。フルマラソン・サブ3.5を本気で目指すことにしてしまった。

練馬こぶしハーフマラソン2024

会社の後輩にしてマラソンの元師匠(現在は師匠からラン友に格下げ)であるブルーブラッド(仮名)に誘われるがままにエントリーした練馬こぶしハーフマラソン2024。

 

後から気付いたのだが、スタートが午前8時と矢鱈早いため、東京の南端に住む私が当日入りするとなると始発列車に乗らないと間に合わないことが判明した。

 

慌ててホテルを探すも、スタート地点の光が丘公園周辺は団地群でビジネスホテルの類は皆無、已む無く少々お高めのホテルカデンツァ東京なる立派なホテルを予約して前日入りしたのであった。

ラソン参加費の倍近い宿泊料金がなんとも馬鹿らしいが仕方が無い。

 

休日出勤が入り、チェックインしたのは21時頃。

ロング缶の缶ビール4本を流し込み、そのまま就寝した。

上手い具合に直ぐに眠ることが出来、翌朝4:40に目覚ましが鳴るまで一度も目が覚めなかった。

 

水分補給、朝食、シャワー、排泄、荷造りを済ませ、6:50に出発。

スタート地点まではブラブラ歩いて25分くらいか?


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こちらが光が丘公園内のスタート地点。

なんだか道幅が狭くて窮屈そうだ。という嫌な予感は直ぐに現実のものとなる。

 

さて、私は今までにフルマラソンは8回走っているのだが、ハーフマラソンは今回が2回目なのである。

正直、フルマラソンにしかフォーカスしていないので、ハーフマラソンのレースのマネジメントが全く分からないのであった。

昨年2月に初めて走った飯岡のハーフマラソンの結果は1時間44分40秒。

最低でもそこは超えたいので、4:55/kmペースで前半は刻み、後半余裕があれば上げられるだけ上げるという作戦でいってみよう。

 

で、8時に号砲がなりました。

…。

全然進まないじゃん!

ロスタイムは2分、暫く公園内を走るのだが過去イチの大渋滞で全く思うように走れない。

フルマラソンなら先は長いと焦らず構えるところだが、ハーフは挽回出来る距離も半分しかないのだ、嗚呼、自己ベスト更新が遠ざかる。

 

最初の1kmは5分35秒、次の1kmは5分16秒もかかりフルマラソンのペースのよう。公道に出た3kmのラップでようやく5分を切れた。

しかし混雑は続き、前が度々詰まるだけでなく、接触もちょいちょい、後ろのランナーに靴も踏まれるし(脱げなくて良かった)、ストレスの溜まる走りが続いた。

とにかく混雑のせいで一定のペースをキープするのが難しいので、ちょくちょく時計を見て微調整し、キロ4:55に合わせるだけでも一苦労なのだった。

 

その後コースは川沿いの細い道へ。再びランナーが猛烈に密集し、更に路面の状態が悪く、不自然な走り方になった為か左の脛に痛みを発症した。参ったな。

もうテンションは下がりまくりである。

 

環八の春日町トンネルを過ぎ、左にコースが曲がったところで、急に前が開けた。

そしてそこには元東洋大学の絶対的エース、山の神こと柏原竜二が道の真ん中でランナー達とハイタッチをしていたのだった。

私はどちらかと言えばミーハー的要素は無いのだが、この時は見えない何かに導かれるように右手を掲げ、山の神とハイタッチを交わした。

その途端、私に山の神の闘魂が確かに注入されたのを感じ、12kmから13kmのラップが一気に4:30/kmまでペースアップしたのだった。

流石に一気に上げすぎたかもと自重するも、4:40/kmという閾値を超えるペースがずっと維持出来る。

凄いぜ、山の神パワー。


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結局ラスト3kmは4:30/kmを切る、鈍足の私にとって普段では有り得ない速度に上げてゴール!

10kmまではメタメタなレースだったのに、後半は会心のレースになって、結果ネットタイムで1時間42分31秒と、自己記録を2分11秒更新したのだった。


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ラップも右肩上がりであります。

 

最初の2kmで設定より1分以上遅れ、更に前半のコース上の混雑でペースを上げ下げせざるを得ず、条件が良ければあと1分半は削り出せた気がする。

 

となると、フルマラソンのサブ3.5の目安となるハーフ1時間40分切りは目前じゃないですか!

 

おまけにGarmin先生によりますと、この日の私は5kmと10kmの自己ベストも同時に更新していたのであった。

 

うんうん。

なるほど。

どうやら私は今までハーフマラソンというものを軽視し過ぎていたようだ。

一人の練習で21kmを102 分で走ることなど絶対に出来ない。

ラソンより短いハーフのレースに出ることで、絶対的なスピードと、スピード持久力という普段あまり意識しない領域を鍛えることが出来るということがよく分かった。

 

今シーズンは4月にフルマラソンがまだ残っている。

この日の走りをフルマラソンに活かすべく前半のスピードを熊本の時よりも上げてみよう。

そして秋からはハーフマラソンもちょくちょく組み込んでいこう。

 

気付きの多い練馬こぶしマラソン、収穫はあった。

 

レース後はチェックアウト12時のホテルに戻りシャワーを浴びてからビールで祝杯、そして11時過ぎより成増の居酒屋でブルーブラッド(仮名)始め、レースを走った同じ会社のスタッフ達(こんなに大勢出ていたとは)と大打ち上げ大会を行ったのであった。

 

ハーフマラソンは1日をフルに楽しめるイベントなのだなぁ。

これも新たな発見だ。