久し振りにDDVセンパイ(仮名)と、郷土料理に舌鼓を打ちつつ、腹蔵の無い会話を楽しんだ私は、楽しみ過ぎたようで飲み過ぎてしまい、当然の結果として翌朝は酷い二日酔いに。
遅くとも8時には出発しようと思っていたのに、起きたのが8時近く。
直ぐに動く元気もなく、ようやくホテルを出たのは9時40分を過ぎていた。
我が愛車、ストレイシープ号の進路は家とは異なる西南西だ。
上信越道から長野道に入る。道は空いている。
梓川サービスエリアでブランチ休憩。
ここはかつて信濃大町の管理釣場、鹿島槍ガーデンに通っていた頃によく利用していた懐かしい場所。
蕎麦所安曇野故に、SAのクオリティとは思えない極上の蕎麦を頂けるので気に入っていたのだ。
とろろわさびそば、生卵。
下手な蕎麦屋よりも旨い。
二日酔いの疲れた内臓にも優しい。
元気をチャージして、ここからはノンストップで一気に走る。
ストレイシープ号はヤル気を出すと速い。
オービスマップはインストールしてあるので、前後左右に怪しい車が見当たらない時はアクセルをグイッと踏む。
ここでは書けない速度が出る。
当初行先を設定した時に、カーナビの到着予想時刻は15時半だったが、14時丁度に伊勢神宮の外宮に到着した。
人生初のお伊勢参り。
先月出雲大社訪れたことがきっかけで、この日本一有名な神社への関心が俄に高まったのである。
皇室所縁の神社だけに、どことなく明治神宮に雰囲気が似ている。
但し規模は比べるべくもない。
明治神宮だって相当に巨大だが、伊勢神宮の規模は常軌を逸した大きさだ。
ランチは勿論伊勢うどん。
ふわふわと柔らかい食感に甘いたまり醤油、私の方向性とは真逆なのに、不思議と旨い。
これも伊勢パワーなのか?
参道を歩く。
内宮。
自分が日本人であることを、強烈に意識させられる場所である。
そして、日本人であることが誇らしいというか、日本に産まれて良かったというか、普段あまり感じない感状が湧いてくるような気がする。
2011年の震災を切っ掛けに、私の人生はそれまでとは180度変わった。
そのうちの1つは、一人、世界を旅することである。
今回のコロナ騒動がなければ、私はこのお盆休みを利用してスリランカに行くつもりであった。
国内旅行は老後の楽しみにとっておいて(語学力と対応力に不安のある私にとって、年齢を重ねる程に海外旅行のハードルは上がる)、行けるうちになるべく多くの国に行くことを自らに課していた。
言わば海外旅行の代替としての国内旅行だが、この伊勢で抱いた感覚は、国内ならではだろう。
道も神宮も普段より空いているであろうことも、精神衛生上良かった。
何事にもプラスとマイナスの面があるとしたら、これはコロナ禍のプラスの側面だ。
私が予約したホテル、ルートイン伊勢は神宮から数キロ離れている。
しかし2階建ての低層ホテル棟が6棟、大浴場にレストランも併設されており、コンビニも近く、街中に繰り出さなくても事足りる。
夕食はホテルで済ませましょう。
伊勢かまぼこ。
変わった食感と味、小田原のかまぼこの方が旨い。
おっと、キンミヤの宮崎本店の日本酒、宮の雪なんてのがありますよ!
そうか、宮崎本店は三重の会社でしたな。
口直しに純米酒貰って部屋飲み、いつの間にやら寝落ち。