昭和の日。
昭和生まれの私には、特別な日と言っても良いのだろうか?
コロナウイルスのパンデミックさえなければ、今頃は成田空港からKLMオランダ航空に乗って、プラハを目指しているはずだったのだ。
それがプラハはおろか、国内旅行もままならず、更には多くの船宿も営業自粛で釣りすら出来ない。
第二忠丸の出船時刻頃に家を飛び出し、多摩川の土手を7kmラン。
山中教授の呼び掛けの効果で、多摩川を走るランナーのおよそ6割は、マスクやバンダナ等で口を覆っていた。
帰宅して洗濯を済ませ、シャワーを浴びると、虚無感が襲ってきた。
前を向かなければ走れない。
だから走ると前向きな気分になるのが常だ。
人間とは、いや、私だけかもしれないけど、意外と単純な面もある。
しかし走った後に虚無感に襲われるなんてヤバい徴候である。
もっと前を向かねばならない。
私は着替えて再び家を出た。
ガス橋を渡る。
初夏のような陽気だ。
旅日和だし釣り日和だ。
私は心を無にして歩き続ける。
私の目的地も営業中止していたらどうしよう?
もう立ち直れないかもしれない。
しかし歩みを止めてはいけないのだ。
開いてて良かった~。
自宅から約8km、1時間20分程かけて徒歩でラーメンショップ大師店に到着。
まずはご褒美代わりに生ビール大。
暑かったので途中から喉がカラカラだったのだが、ビールを美味しく飲むために水分は一切取らずに歩き続けたのだ、例え銘柄がアサヒだろうと旨いに決まっている。
そして着丼、ネギチャーシューメン1110円也。勿論麺硬めコールも抜かりなく。
旨い。
パツパツの麺、ごま油とタレとチャーシューの端肉を纏ったネギ、そして間違いのないチャーシュー。
ぬるめの豚骨醤油スープも、8km歩いて火照った身体には丁度良く感じる。
矢口に移転したラーメンビッグも良いのだけれど、個人的にはこのネギがなければ、ラーショ欲が100%満たされることはないのである。
大満足でごちそうさま。
帰りは少し回り道になるけれど多摩川の土手を歩く。
その前に川崎大師の表参道で年老いた母親の好物のくず餅も購入した。
後で実家に届けるとしよう。
ジョグ7kmとウォーキング17km。
最近のマイカー通勤で鈍り気味な身体には良いリフレッシュとなった。
旨いビールとラーメンは、塞ぎがちな精神に良いリフレッシュとなった。