Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。フルマラソン・サブ3.5を本気で目指すことにしてしまった。

勢得(千歳船橋)

朝5時に起きると、雨が降っていた。

こんな予報だったかな?

 

それでもレインウェアを羽織り、ランニングに出かける。

雨の中を走るのは久し振りだが、一旦走り出してさえしまえば、少々の雨は全く気にならないのだった。

むしろ3km過ぎで雨が止むと、レインウェアに籠もる湿気が非常に不快で、判断を誤ったなぁと思いながら11kmを走り切った。

 

身支度を整えると会社には向かわず、私は愛車に乗り込み千歳船橋のメカニック氏の元へ向かう。

信じられないことに、2回目の車検の時期なのである。

止むに止まれぬ事情から、13年以上乗った大好きな車を手放し、この車に乗り換えてから実に4年も経ってしまったということだ。

 

この車に乗換える理由となった父親は、最早この世にはいない。

しかし、だからと言ってこの車を手放す理由は今のところ私にはないのである。

恐らくはどんなに長くてもあと5年半程で経済的理由から所有することが難しくなることは分かっている。

1年前あたりから、ちょっとした、でも揺るぎない理由があって、メルセデスに乗ることが堪え難くダサい気がして乗換えも考えていたのだけど、長距離ドライブをするとこの車の素晴らしさと愛おしさを実感する。しかも私のW211E320CDIは最早旧車の部類であり、今では個体数も少ないし、手放してしまった最愛の車CLK320カブリオレの流れを組んだデザインは、最近の車にはないクラシカルな魅力もあるのだ。

こうなったら車が壊れるか、自分が壊れるまで添い遂げようじゃないか。

 

という訳でメカニック氏に、まだまだ乗るからバッチリ見てくださいね、とお願いして車を預けてから年に1度のお楽しみのラーメン店に向かう。

 

開店40分も前に着いてしまい、いくら行列が常態化している店とは言え私が先頭だ。


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ビール。

孤高のラーメン店の勢得。

店主の拘りか、瓶ビールはいつも凍る寸前のエクストラコールドでサーブされる。


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チャーシューの端肉とメンマのおツマミが嬉しい。


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スープ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


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麺もキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

1年ぶりの得勢つけ麺。

早大盛を食べ切る自信がなくて並盛にしたが、それでも大ボリュームである。

 

旨い。

山岸一雄が生み出し、三田遼生が発展させた系統の元祖マタオマ系統、しかし海老が強く香るのが勢得のオリジナリティだ。

店の外には大行列。

寡黙な店主、BGMすらない店内に響くのは客が麺を啜る音のみ。

ここで形成されている熱い磁場は、マタオマなどという類型に堕したものではなく、ここでしか味わえない唯一無二である。

 

いいな。

1年に1度行くというルーティン。

私も、車も、メカニック氏も、勢得の店主さんも、みんな揃って元気であれば、また1年後に逢いましょう。

 

ごちそうさまでした!