気が付けば、もうひと月も前のことだ。
2023年9月17日、私はシドニーマラソンを走り、無事に完走した。
アップダウンがキツいコースな上に、時間と共に気温が30℃を超えるまで上がり、非常にタフなレースであった。
ラストの下り坂の大声援、そしてゴール地点・シドニーオペラハウスの大観衆、一瞬自分がトップアスリートになったのではないかと錯覚するようなあの凄まじい熱気は、今思い出しても感動する。
そしてレース中は楽しむ余裕が無かったけど、海沿いを走り、ヨーロッパの雰囲気を味わえる街中を走り、広大な公園の緑のなかを走り、実に変化に富むシーニックなコース、いつ終わるとも知れない延々と続くアップダウンに、特にいくつかは険しい坂で足の爪が4枚死亡するほどタフなレースだったけど、終わってみれば実に楽しく印象的な素晴らしい大会だった。
9月開催ということで直前の7月8月は日本の真夏にあたり十分な調整が出来ない事、そしてコースのアップダウンが激しいのでタイムを狙うのは無理なこと、という大きな2つのネガティブ要素があるが、それでももう一度走ってみたい程魅力ある大会であった。
一方で、同じオーストラリアでも7月開催のゴールドコーストマラソンなら、もう少し調子を上げた状態で臨めそうである。
海沿いのコースならアップダウンも少ないに違いない。
来年はゴールドコーストマラソンを゙狙うのも、ありかもしれないな。なにしろカード社会のオーストラリア、両替した現金は、ほぼほぼ残っているのだ。
それ以上に、海外のレースを走る面白さに開眼してしまったかも知れない。
いや、間違いなく開眼してしまった。
基本的に私のマラソンは旅行と常に結びついており、かすみがうらマラソン、わっかないマラソン、つくばマラソン、鹿児島マラソン、あおもり桜マラソンと、今まで走ったレースはすべからく旅であった。
北へ南へと結構な旅もしたけれど、シドニーまで行くと旅情と旅愁が別格も別格、レースの雰囲気も全然違うけど、42.195kmという距離は不変で普遍だ。
ヤバい扉をまたひとつ開けてしまったかもしれないかぁ。
さて、マラソンと関係ないけどひとつ備忘録、そして誰も読んでないとは思うけど、初めての海外レースを゙走ろうと画策している人へのアドバイスをひとつ。
オーストラリア(に限らず欧米は殆どの国が)はクレジットカード社会であり、コンビニで水を買う際も基本はカードだ。
勿論予備知識としては私も持っており、2種のカードを携帯していたのだが、私以外は全員がタッチ決済なのであった。
カードリーダーにカードをインサートしてPINコードを押すというプロセスだけで、忙しいパブなどでは迷惑客、未開の国から来ている低民度の野蛮人と化す。
タッチ決済機能は必須だ。
私も帰国早々、自らのカードをタッチ決済機能付きに即切り替えた。
という訳で、とりあえず準備は万端なのである。