異動して愕然とすることばかりの毎日、そしてトラブルに次ぐトラブルの対応にあたる毎日。
私はこれを、ヴィジョンの無い人間共が組織を壊し、人の成長を阻害した結果の人災と見なすことにした。
恐らくは、膿を出し尽くす過程に伴う痛みがこのトラブルの連続であり、そういう意味では避けがたい種類のトラブルなのだ。
なんてったって膿の海だからね、現状は。
仮にその原因を作ったのが前任たちで、私には1mmたりとも責任はなかったとしても、そこに送り込まれた身としては、未来に向かって誠実に事にあたる必要がある。
そんな未来を創る為には同志が必要なので、私はサマーな後輩(仮名)を誘って赤羽参詣を敢行した。
プレゼンスを産み出すことは大変で、維持することもそれなりに大変だが、破壊することはとても簡単なのである。
破壊された組織を再建することは、もしかしたら新しいものを産み出すよりも難しいかもしれないのだ。
最も必要なのはブレることのない強いヴィジョンだ。
お久し振りのタン。
酒飲みの心を鷲掴みにするマカロニサラダ。
唯一無二の煮込み。
唯一無二のつくね。
なにこれ、旨そう!と他の客のオーダーを見て思わず発したサマーな後輩(仮名)の言葉を聞き逃さなかったマスターが、良かったら作るよ?と訊いてくれたので断るなんて野暮はなく、カレーを追加。
鰹節たっぷりの和風カレー、旨い。
裏メニューの梅ハイで締めます。
定番メニューの安定的なクオリティの高さ、それも異常な高さには毎度毎度感嘆するしかないが、遊び心のあるサイドメニューがコロコロ入れ替わる多様性が、米山の真骨頂である。
我々の会社もクオリティの高い創造と、多様性を維持することが最も大事なハズなのに、そこが随分と軽視されている。
今上手くいっている部門に、経営陣が我先にとフォーカスしたって意味はない。
ましてや管理部門や営業部門をいくら強化したところで、本質的に会社が強くなる訳がないじゃないか。
本当は分かってるんでしょ、サマーな後輩(仮名)も?
また未来予想図をとロードマップを描こうではありませんか。
という訳で、次は東十条かな?