飲み過ぎた翌朝は、何故だか立ち食いそばが恋しくなる。
個人的には飲んだ後の締めのラーメンと並び、迎えそばと名付けているある種の生理現象である。
蒲田のしぶそばではあなご祭が開催中。
それでは祭メニューのあなご一本天そばに、生卵を添えていってみましょう。
遊び心と旨さの融合、流石はしぶそば!
サクサクフワフワのあなご天、立ち食いそば水準では秀逸過ぎる蕎麦、出汁香る汁、最高!
立ち食いそば、特に駅そばには、独特の哀愁とノスタルジーがある。
これもまた食文化のひとつの形だ。
桜木町駅の川村屋、北海道留萌本線の留萌駅の駅そばが、いずれも今年の3月末でその長い歴史に終止符を打った。
廃れゆく駅そば文化を守りたい。
しかし、私に出来ることは、たまに訪れて無言で支持の表明を行うことである。
飲んだ翌朝の迎えそばが続けられるよう、折に触れて駅そばには通いたい。