Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

シロート、アスリートに挑む。

気温も湿度も下がってくると、走ることがより楽しくなってくる。

 

何度も何度も何度も何度も痛い目にあっているのに、ついついペースを上げたくなって毎朝のジョグが結果的にビルドアップ走になっていたら、左膝に違和感と軽い痛みが出てしまった。

学習能力ゼロ、まったく我ながら阿呆である。


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この機会に、かねてより訪ねてみたかった、門前仲町の「TAKEアスリート鍼灸院」に予約のお伺いメールを入れたところ、当日の15時に予約が取れたので緊急訪問。

 

この鍼灸院を営む田中猛雄氏、通称TAKE先生は疲労抜きジョグの提唱者であり、氏の著書である「マラソンはゆっくり走れば3時間を切れる!」は私も所有していて、何度か読んでいる。


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55分の施術をお願いしていたのだが、問診票を見ながら私のランニングライフ及び走力についての質問、それに対するアドバイスが15分ぐらい続いた。

サブ3のエリートランナー先生とランニングの話が出来るなんて、なんかこそばゆくも嬉しい。

 

施術は先ず鍼で両前腿の筋肉を解した後に、全身のマッサージへと移行。

施術中もTAKE先生はずっとランニングの話を、特に疲労抜きジョグの重要性について延々と話している。もの凄い熱量である。

そして典型的な「褒めて伸ばす」タイプで、「いい感じで身体締まってますよ」「ちょっと解したら柔らかくなった。素直な筋肉してますよ」「おおっ、このお尻の筋肉は素晴らしい!お尻がアクセルだからね、ラスト一番苦しいところで粘れますよ」等々、こちらが恥ずかしくなるぐらいだ。

 

たっぷりと55分の施術、問診&トークを入れると1時間20分が経過していた。

これで保険適用外の自主診療、4900円というのは、かなり良心的な価格だ。

 

「今日はちょっと忙しいので、明日今後のリハビリと練習メニューについてメールしますね」とTAKE先生は言うのだった。

 

そして翌日の昼にメールを開いて驚いた。

なんと14通にも及ぶ熱い熱いメールが届いていたからだ。

勿論、全てが書き下ろしという訳ではない。しかし、キチンとカスタマイズされているのである。

なんたる熱量、なんたるホスピタリティ、なんとランニングとランナーへの愛に満ち溢れているのだろう。受け取ったこちらが恐縮のあまりドン引きするような凄まじさである。

 

私に適したリハビリ&疲労抜きジョグのペースは1km8分~8分半と書いてある。

痛みがなくなるまではこのペースでリハビリ・ランを続け、痛みがなくなったら週に1,2回は全力で追い込み、あとは疲労抜きジョグで繋ぐというメリハリが大事だと。結果を出せるポテンシャルがあるから、方向性を誤らず練習すると将来が(50過ぎてる俺だけど...)楽しみだとまで言ってくれている。

 

ここまで言ってもらったのだ、よし、キロ8分~8分半で走ってみようじゃないか!早速着替えて外に飛び出した。

 

...。

......。

 

無理だった。

どんなに頑張って遅く走っても(変な言い方だが)、キロ7分半が限界で、それより遅くしようとすると困惑で脚が止まってしまう。

仕方がねぇ、これが俺の疲労抜きペースだ、とキロ7分半で13km走ったら、キロ6分ペースで15km走る以上に疲れた。

 

TAKE先生のメールには、最初に疲労抜きジョグをやると、異様な疲労感を感じることが多い。それは体内の疲労物質が表に出てきた、所謂好転反応なのだと書いてあった。

しかし、無理矢理ペースを落としたことにより、ブレーキがかかるようなフォームになり、ランニングエコノミーが損なわれた為だとも思えなくもなかった。

 

それ以上に問題なのは、キロ7分半ペースで走っても、気持ちよくも楽しくもないことだ。

 

先生、ゴメン。キロ8分~8分半ペースなんて到底無理。疲労抜きはキロ6分半~7分で頑張ります。

でも身体のメンテナンスにはまた寄らせてもらいますね!