いったい何が起こっているのだ?
12:30とランチタイムど真ん中の時間帯に訪れた巌哲は、先客1の閑古鳥。
そんな訳で、遅い時間帯にはいつも売り切れランプの点灯している未食のメニューがまだありましたよ。
それがこちら、鶏そば(淡海地鶏)、1450円也。
勝手に醤油味をイメージしていたのだが(飯田商店の影響力)、提供されたのは塩ラーメンだった。
表面に油の浮いているスープを1口。
ガツンと鶏が香りそうだと身構えたそのスープは、肩透かし的に優しい味だった。
仄かに鶏の香るあっさり塩味。軽く魚介も合わせているのかな?ジャンクなラーメンに馴染みの深い私の馬鹿舌ではキャッチ出来ない。
その優しいスープと対照的なのが、一口大に切られたたっぷりの鶏肉だ。
淡海地鶏が何なのかは知る由も無いが、歯応えのある脂身の少ないその身質は、ジビエのようである。
流行りの鶏油がっつりの鶏そばとはまるで異なるベクトルの、鶏肉が主役なのが巌哲流鶏そばなんですな。
但し、複雑な旨味が重曹的に押し寄せる巌哲のラーメンにしては、やや単調な感は否めない。
値段も高いので、一度味わえば充分かなって気もする。
やはり肉醤油、鮪塩、中華そばの主力3ラインの方が好みだ。
ま、何事も経験ってことで。