昨年暮れの本社移転により、ただでさえ遠かった巌哲さんが、より遠退いてしまった。
徒歩でランチに向かうには相応の覚悟が必要な距離で、結果気がつくと今年はまだ1度も行っていないのであった。
マズイな。
消費者として好きな店への支持を表明する手段は、その店を訪れることだけなのだ。
そんな訳で来客の予定がありバタバタしている中ではあったが、意を決して早稲田までウォーキングを。
オーダーは迷うことなく肉醤油。
この日も朝から10km走った私には、糖質とタンパク質を補給する必要がある。
舌にも身体にも美味しい食事だ。
丁寧に出汁をとった和を感じる上品なスープに、繊細な麺の組合せ。
そしてたっぷりの肉は薄いものから厚切りのグラデーション。
煮汁で煮詰めた系ではなく燻し系統で、ワイルドながらも上品なラーメンにマッチしているのである。
最近つくづく思うことは、昔に比べると量が食べられなくなった。
更に濃い味付けもどんどん苦手になってきている。
とは言え、月間平均300km走っているのに体重は全く減らないどころか油断するとむしろ増えるということは、枯れつつある私の身体は以前ほどの栄養を欲していないし、汗をかいてミネラルも失われているのに、塩分も求めていないのだろう。
質を求める。
年相応な良いことではないか。
という訳で距離に臆さず、今後も巌哲さんのラーメンを楽しもうと、決意を新たにした。