月曜日にラーメン食べたくなったら早稲田の巌哲一択。
何の迷いもなく向かった巌哲で、限定の生花巻が提供されていることを知り、大いに悩む。
結局は初志貫徹で、肉醤油、半熟煮卵トッピング。
初めて食べた時には物足りなさを感じていたスープと麺が、今は旨くてたまらない。
むしろ重層的で深みのある、奥行きのある味だとすら感じるのである。
思えばあの頃、蒙古タンメン中本に夢中になっていた私の舌の味蕾は、大量の唐辛子で麻痺し、敏感さを失っていたのだろう。
激辛料理の本場、四川省成都を旅した時に、肩透かし的に辛い料理が少なかったこと、ホテル近くの食堂で英語の少し話せる奥さん店員に、汁無し坦々麺を辛くしてくれと頼むと、「辛いものは身体に悪い」とたしなめられたこと、いつしか私は日常的に辛いものを食べることを止め、結果としてあっさりしたものを以前より好むようになった。
或いはこれは老化のひとつの現れなのかもしれない。
そう、確かに老化だろう。
天下一品のこってりはたまにむしょうに食べたくなるけど、ラーメン二郎は最早あの量を完食出来る自信がなく、脚が向かない。
老いた身には相応の食事というものがある。
年相応にいきましょう。