宿の近くにあるHOTEL CBDは、定休日の日曜日を除くと、滞在中毎晩訪れた。
名前は宿泊施設のようだが、実情は英国式のパブ。
昔、オーストラリアの法律でパブは18時までしか営業が出来ず、一方でホテルなら時間制限なくアルコールを提供出来たのだそうで、簡易宿泊スペースを設けたり、名前だけホテルにして法の目をかいくぐり営業していた時代の名残で、今でも多くのパブがホテルを名乗っているそうだ。
このパブ、平日の16時から18時までがハッピーアワーで、スクーナー(パイントより一回り小さいグラスのサイズ。日本の生中に相当か)が6豪ドルで飲める。
生中一杯600円では、日本ではハッピーというよりむしろアンハッピーだが、スクーナー1杯1000円が標準的な価格であるシドニーにおいては、確かに安いのである。
海外だとラガーの他に、ペール・エールやらIPAがあって色々と楽しめる上に、すべからく旨い。
しかし土曜日、ハッピー・アワーをやっていない日にペール・エールのスクーナーをこの店でたのんだら、なんと18ドル、1800円もして大層驚いたのだった。
しかし冷静に考えてみれば、日本のアイリッシュパブでもビールのパイントは1000円超えが当たり前、むしろパブのビールが日豪価格差が最も小さかったかもしれない。
そして何より私は英国式のパブが大好きなのだ。
ところで、このパブの隣のビルが非常に気になったのだが、何のことだかさっぱり分からずじまいだった。