2ヶ月に1度のペースで目白に髪を切りに行く。
十数年来の付き合いの美容師が、たった独りで立ち上げた隠れ家系意識高い系ヘアサロン、お洒落とは無縁の意識低い系パンクロッカーの私にはオーバースペック&高価格なサロンだが、オーナー美容師の姿勢と生き様に清き一票を投じたくて、髪が有る限りは通いたいと思っているのである。
さて、そのついでに酒のアミューズメントパーク、目白田中屋に寄ってウイスキーを購入することも副次的に2ヶ月に1度の習慣になっている。
今回購入したのは私の定番銘柄2本。
向かって右はスペイサイド・モルトのグレンファークラス12年。
シェリー樽熟成の華やかなフルーティーさが際立つ、クセのないバランスの取れた味は、安心と安定の飲み口。
ショットグラスに注いで、その芳醇な香りを堪能しつつ、舐めるように飲む。幸せの味がする。
このウイスキーを好きになれない人は、間違いなくスコッチウイスキーにハマることはないだろう。
しかも嬉しいのはその価格。
スペイサイドの雄、マッカランの半額以下で、味はまったく引けをとりませんからね。
ほぼ常備している大好きなウイスキーだ。
そして向かって左は我がオールタイム・ベスト・ウイスキー、アイラ・モルトのアードベグ10年。
アイラならではのピートのスモーキーさの後ろに、深い甘味と旨味を感じる。
そして感動的に長いフィニッシュは寝酒に最適。
秋の夜長、寒い冬の夜に特に恋しくなる味だ。
個性派揃いのアイラ・モルトの中では比較的(あくまでも比較的に、である)万人受けしそうな穏やかな口あたりとバランスの良さ、グレンファークラスよりは随分と高いけど、アイラ・モルト自体の相場の高騰を考慮すれば、よくぞこの価格で踏みとどまっていると見ることも出来る。
なにしろ昔は余裕で2000円未満で買えたラフロイグ10年が、今やどこでも4000円以上しますからね。
私としてはまったくヒネリの無いチョイス、それもまた楽し。
当分はこの2名柄を楽しみつつ、次にウイスキーを購入するのは2ヶ月後となるだろう。