Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。フルマラソン・サブ3.5を本気で目指すことにしてしまった。

第十忠丸進水・・・野毛屋

前日に進水式を終えたばかりの野毛屋の新造船、第十忠丸の就航日に野毛屋参詣。

 

実は私は11年前の野毛屋第一忠丸就航日にも、会社を休んで(それは平日だった)DDVセンパイと共に真鯛を釣りに繰り出している。

 

その日の釣りは、私の真鯛釣りの歴史の中でも、かなり良い思い出となっており、この日も自ずと期待は高まったのだった。

 

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桟橋に4隻の船が並ぶ見慣れぬ光景。

第三忠丸の外側に係留された第二忠丸が最初に河岸離れとなった。


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昇る朝日も野毛屋の新造船を祝福していた。

 

ついでに東京湾真鯛たちも野毛屋の新造船を祝福しており、落と潮タイムから良型混じりでバンバン喰ってきた。

 

潮が弛んだ時間はおとなしくなったけど、上げ潮が効き始めると、再び真鯛のアタリは活発となった。

釣り座を問わず、船中どこかしらでヒットしている感じで、秋のオチを思わせる活性の高さである。


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天気も凪も良く、まさに最高の釣り日和だ。

しかし唯一の問題は、私には只の一度もアタリがないことだった。

 

この日は満船の24人、殆どがタイラバの客である。

しかも最近では、あの房丸に、鋳込みテンビンに豆テンヤの鴨居式伝統釣法に拘るあの房丸にさえ、タイラバの客がいるそうなのだ。

タイラバのレジャーボート・チャーターボートの類いも増え、また、横浜・横須賀の船でタイラバ乗合を出す船宿も増加の一途だ。

 

もう時代が変わったことは明らかだった。

 

長年私が愛用していたラバージグ、セブンスライドが昨年製造を止めたのも象徴的だ。

セブンスライドの産みの親の宮崎船長は、ひとこと、飽きた、と。

今は小さなメタルジグで真鯛を狙っているようである。

 

ハイプレッシャーの竹岡のカワハギが他のエリアに比べて殊更繊細な釣りであるように、横浜から久里浜までの決して広くはないタイラバエリアも、連日無数のラバージグが襲ってくるハイプレッシャー状態にあり、より繊細な釣りになってきたのだろう。

シンプルなストレートネクタイに少なめなスカートの程好いアピール系仕掛けを駆使し、もちすぎ君を自称していた私の時代は完全に終わったのだ。

 

午後3時。

私はそれまで頑なに使い続けていたセブンスライドから、ついに禁断の中井チューンへと仕掛けを替えたのだった。

 

すると直後に弱々しいアタリ、そのままフッキングしてセコ釣りに相応しい200gぐらいのチャリコが釣れた。苦笑を禁じ得ない。

そっとリリース。

直後に再びチャリコのアタリがあったがこちらは針に掛からず。

しかし、中井チューンに替えた途端にこのアタリ、いかに私の拘りが無為なものであるかを思い知らされる。


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すっかりとブームとなったタイラバは、私にとっては斜陽だ。

 

【釣果】
7時5分出船、16時沖揚がり

真鯛2枚(チャリコ、0.8kg)

 

 

【タックル】
ロッド:ZENITH零式 LIGHT G-TOP L

リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ4号

 

【本日の総括】


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拘りを棄てた代わりに1枚キープ出来たので良しとするべきか。

ハイプレッシャーのみならず、水温も下がっていることもセンシティブな釣りになっている要因だと思われ、大型狙いのノッコミや、我先にと喰ってくる小鯛の中から敢えて良型のみを狙いたい秋の時期など、アピール重視の仕掛けが有効な状況もあるはずだろう。

昔は良かった、というのは老人の感傷だ。

セブンスライドの製造中止を受け、今後はより柔軟にタイラバを楽しむことにしよう。


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オスの真鯛だったが、このサイズだとメスと遜色なく旨い。

なんだかんだ言っても、東京湾真鯛は最高なのである。