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ダイアリア・フィッシング・・・野毛屋

深夜、1時半過ぎに腹痛で目を覚ます。

何か悪いものでも食べたのだろうか?

全く身に覚えがないが、とにかく酷い下痢である。

断続的に襲い来る便意にその後寝られず、結局4時半に家を出るまでに四度もトイレへ。

久し振りの真鯛釣りに緊張して、心因性の下痢を患ってしまったのだろうか?

 

更にコンビニで一回、駄目押しに出船前に船宿のトイレも借りて、最早身体の中は空っぽである。

キャンセルして帰ろうかとも思ったが、折角2ヶ月ぶりに来たのだし、また、力が入らないことで殺気が消えて真鯛が10枚ぐらい釣れちゃうかもしれない。


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どんよりと曇った空も真鯛向きで、いざとなれば海上水便噴射も厭わない覚悟で出船。

 

しかしそんな覚悟と裏腹に、私のタックルは沈黙を続けたのだった。

胃結腸反射を避けるため飲まず食わず、生気は失われて殺気が更に消えたハズだが、真鯛からの、いや、魚類からのコンタクトは一歳無い。

 

かつては持ってる男を通り過ぎ、もちすぎ君と呼ばれた私は見る影もなく、最早最近の真鯛には通用しないラバージグを虚しく巻き続けたのであった。

 

終盤、フォールを引ったぐるようなアタリ、慌てて巻くとガッチリとフッキングした獲物の暴走が始まった。

単調で一直線な引き、なんだよワラサかよとぞんざいに巻いていたら、水面に現れたのは...


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なんと目測3kgオーバーのサワラですよ!

これは真鯛よりも嬉しいゲスト!外道なんて呼んだらバチがあたる!

若きYK船長がタモ入れしてくれたそのタモの中で仕掛けのシーハンターがスパッと切られており、よくぞ上がってきてくれた、超ラッキーだったと安堵した。

 

しかしこの魚、どうやっても私の24リットルクーラーには収まらず、若きYK船長が頭と尾を切り落とした上に神経締めまで施してくれて海水入れずにペットボトル氷のみでクーラーへ。

この面倒見の良さ、流石野毛屋のホスピタリティ。


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結局本命は釣れぬまま終了。

悔しくないと言えば嘘になるが、真鯛よりも釣るのが遥かに難しい良型寒鰆仕留めて相当な満足感もあった。

 

 

【釣果】
7時15分出船、16時沖揚がり

サワラ1本

 

【タックル】
ロッド:がまかつ桜幻 B68-L solid.R

リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ4号

<キャスティング>
ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO Vanquish C3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号

 

【本日の総括】
秋鯛戦線は既に終焉を迎えたようだ。

10月以降はGo toトラベルと旅ラン、登山に燃え、最盛期を逃してしまったのは自業自得。

それに加えて昨今のタイラバブームとも呼ぶべき状況に少々居心地の悪さを感じており、曾てのような情熱が失われている感じも否めない。

しかしブーム云々に関わらず、秋冬の東京湾真鯛は絶品ですからね。

この借りは年内に返したいところ。

 

さて、サワラは歩留まりが良いので、西京漬けを大量に仕込んで実家と妹夫婦にお裾分け。

 

あと、お楽しみは何と言っても炙り。


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before


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after

 

若きYK船長の神経締めは完璧で、身割れすることもなく、3日目でも釣ったその日と変わらぬ食感で炙りを楽しめた。むしろ熟成進んで旨味が増したか。

今後サワラが釣れた際は、神経締め必須と覚えておこう。


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これは西京焼き。

うっとりするような旨さである。

白ワインお代わり!

 

次回こそは真鯛を釣り上げ、美味しい料理を堪能したいところだ。

勿論寒鰆でもいいけどね。