船上という名の戦場でローソンの低糖質パンも食べたし、特に空腹という訳でもなかったのだが、中山丸からの帰り道、私は吸い込まれるように上々家に寄ってしまった。
命あってのラーメン、私は少し刹那的な気分に支配されているようだ。
オーダーはラーメン、玉子、のり。
コールは固め。
本店のスープは今は亡き環八矢口店に比べておとなしいという印象を抱いていたのだが、この日のスープは猛烈にパンチが効いていた。
六角家直系の、ストロング・スタイル家系ラーメン。正しく旨い。
やっぱりポイントは海苔だよな。
隣の青年はスープを浸した海苔で、ライスを巻いて食べている。
とても美味しそうだ。
しかし、私は糖質制限なるものに手を出す前から、炭水化物に炭水化物を加える食べ方は好まないのだ(半チャンラーメン除く)。
男気溢れるラーメンを美味しく頂きお腹も心も満足。
過剰摂取したカロリーは消費する必要があり、私は魚を捌き始める前に、曇天の下を6km程走った。
6km走ったところで400kcal程しか消費しないのでラーメンを帳消しにすることは出来ないのだが、何もしないよりは当然遥かにマシだ。
健全な企業活動には収支のバランスが重要であるように、健全な生物活動にも摂取と消費のバランスが重要だ。
溜め込みすぎた企業も人も、基本的には醜いものだと私は見なしている。