Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。フルマラソン・サブ3.5を本気で目指すことにしてしまった。

2020年初野毛屋

♪鯛釣りしようとハマまで出掛けたが

 スマホを忘れて愉快なサザエくん

 みんなが笑ってる~

 エストシ君(仮名)も笑ってる~

ルールルルルッル~ 今日は釣り日和ー!

 

やぁ、みんな(*´∇`)ノ

ボク、サザエくんだよ8(*^^*)8!

そそっかしいのがタマにキズであり、同時に魅力でもあるんだ!

 

...という前フリでご理解頂いたように、私はこの日スマホを忘れてしまったのである。

三連休最終日は新年のご挨拶を兼ねて野毛屋での初釣りに行くことに決めていたのだが、このところ第二忠丸は難民船状態に陥ることが多く、もしもの時のバックアッププランに急遽アジ釣り用のタックルを追加することにしてバタバタした結果、スマホを失念してしまったのかもしれない。

或いは単に耄碌がすすんでいるのかもしれない。

いずれにせよ、そんな訳で本日の釣りの写真は1枚もない。

 

何らかの忘れ物をした時の釣果って、得てして不本意に終わりがち、というのも我が釣りジンクスの一つだが、この日の乗船は片舷9人、総勢18名に留まったことをプラスに捉えて、まずは第二忠丸における2020年の初真鯛を確保することを目標に、釣りに挑むとしましょう。

 

風もなく、穏やかに晴れた暖かな冬晴れの成人の日、所謂ひとつの絶好の釣り日和である。

写真に収めたいような穏やかな光景だが、生憎とスマホがなく、移動中は暇を持て余すのみである。

 

世の中には「凪倒れ」という嫌な言葉もあるが、この日の真鯛は釣り日和に相応しい活性を見せてくれた。

しかし、それは本当に真鯛の活性が高かったのか、或いは繊細な方向に進化したタイラバの威力なのかよく分からない面があった。

冷静に判断するならば、その両方であったのだろう。

 

やはり中井チューンに代表される細いネクタイ(ストレートとカールの組合せ)に小さな針の組合せが、昨今のタイラバのトレンドだ。

そしてこの日もその威力を嫌という程にまざまざと見せつけられることとなった。

潮先のアングラーが中井チューンを使っていると真鯛はそこで止められ、割当てが全く来ないのである。

型の良いものが掛かることもあるにはあるが、本質的には小型の数釣りにフォーカスした仕様に違いなかった。

 

船内では「ワーム」「トレーラー」という単語もチラホラと聞こえてきた。

ワームもトレーラーもトラウトの管理釣り場においては一律に禁止されたレギュレーションである。理由は勿論、釣れ過ぎるから、だ。

 

より繊細でよりセコい釣りへとタイラバは進化している。

進化の最大の問題は、その方向性を選べないことにある。

 

オールド・スタイル・タイラバ・ラヴァーの私には、この日チャンスは2回だけ訪れた。

幸運にも2回のチャンスともモノにすることが出来た。

1.2kgと1.0kg。

両方とも刺身で旨いサイズだが、1枚で塩焼き5枚分ぐらいある大物でも釣らない限り、最早私の溜飲は下がらないのだった。

しかしながら、相対的にオールドスタイルで釣れる真鯛の方が平均サイズは良いようだ。

勿論中井チューンでも大物が釣れることもあるし、私の仕掛けでチャリコが釣れることもあるのだけれど。

 

上げ潮になると真鯛の活性は更に上がり、するとキャプテンの活性までもが上がって沖上がりコールは16時10分。

トップ9枚が2名、船中総数は実に51枚。

タイムマシンに乗って2010年の私に、「10年後には1月だというのにタイラバで船中51枚も真鯛が釣れる未来がやって来るんだぜ」と教えてあげたいような気分だよ、マッタク。

絶対に信じてもらえないだろうけどね。

 

沈む夕陽を眺めながら、なんだか割りきれぬ感情に包まれて、私は平潟湾を目指す船に茫然と揺られていた。


【釣果】
7時15分出船、16時10分沖揚がり

真鯛2枚(1.2kg、1.0kg)

外道:ホウボウ、タチウオ

 

【タックル】
ロッド:がまかつ桜幻 B68-L solid.R

リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ4号

<キャスティング>
ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO Vanquish C3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号

 

【本日の総括】
「タイラバとは、価値ある1枚を求めるロマンの釣りであるべきだ。」

という私のささやかな意見は、所詮は老人の感傷の類いに過ぎないものなのだろう。

そして、トレードウインズでも朝イチは全員中井チューンで開始という変なレギュレーション(船長曰く最近のタイラバはチームプレイなのだそうだ。確かに以前に比べると連チャンシーンは多い)が出来ていたので、私のタックルボックスにも必然的に中井チューンは潜むこととなった。

実際にその威力は否定出来ないし、「中井チューンでしか釣れない」状況に陥ったら(実際にあるらしい)使うべきなのだと思う。

何より私だって自らのスタイルに拘泥してボウズで終わるよりは、なりふり構わず1枚釣りたいのが正直なところだ。

 

しかし、やはり、一方でそのような状況にどうしても馴染めない私がいるのですよ。


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オールドスタイルでは本命のみならず外道も大きい、という訳でもなかろうが、ホウボウは大きい方の真鯛と同じ1.2kg、タチウオに至っては120cmまでしか測れない健保に貰ったメジャーでは計測不可、重量はなんと1.4kgもあった。タチウオ船でも滅多に見ないドラゴン級、ラインが切られることなく上がってきたのは本当にラッキーだった。

 

虚心坦懐にこの釣果を見れば、満足と納得のいくものに違いなかった。

私は私なりのやり方で価値ある1枚に挑み、結果として1.2kgを最大に2枚の真鯛を釣り上げた。

結果は只の結果だ。

趣味に求められるのは結果よりも、スタイルに拘ることではないだろうか。

それは私にとって、「大物を狙って釣る」ということに他ならない。

 

私は2010年4月、それまで一度もアタリのないなか諦めずに巻き続け、航路東側の80mの深場で沖上がり寸前に釣り上げた7.4kgの大鯛の感動を今でも忘れずにいる。それは綺麗なメスの真鯛であり、いまだ破られない私のレコードでもある。

 

私は2015年12月末の釣り納めで、左舷トモ2番手で釣りをしていたのに潮先タイムの下げ潮で掠りもせず、絶望の中で上げ潮終盤に苦し紛れに手にしたキャスティング・タックルで2.6kgと4.5kgを立て続けに釣り上げた安堵と感動を鮮やかに覚えている。

ちなみにその日、私の隣の左舷大ドモで釣りをしていたのは、お客時代の現・第二忠丸副キャプテン、YKさんだったなぁ。

 

最後の流しでボウズを脱出したことも何度もあり、また、沖上がりコールと同時にその日初めてヒットしたこともある。

朝イチ、仕掛けを落として巻き始めたらいきなり本命がヒットしたことだってある。

 

やはり私にとってタイラバは、価値ある1枚を追い求めるロマンの釣りであり、一発逆転のあるドラマチックな釣りであるべきなのだ。ウイリーで狙うハナダイみたいな獲物は、所詮はおまけに過ぎないのだ。そうだ、そうだ!

 

柔軟性を忘れずに、取り入れるべきは取り入れながらも、その本質を決して手離してはならないと、私は強く思う。

 

記録よりも記憶。

価値ある1枚との出会いを求めて、今年も私は良型の真鯛を狙い続けるだろう。