矢口の草津湯で風呂上がりに体重計に乗ると、デジタルカウンターは63.5kgを示した。
確かにサウナで汗を大量に流した後なので反則ではある。
反則ではあるのだが、この体重は7~8年振りの水準であり、糖質制限のゴールも62kg台に置いていたので、軽く祝杯でも上げたい気分だ。
上々家は閉店してしまったが矢口渡にはいそべがある。
私は久し振りに訪ねてみた。
いそべのビールはプレモル。
草津湯で薄味のスーパードライを飲んだ後だけに、この豊かな味がありがたい。
そしてメインのオーダーは白旨ニコニコワンタン麺。
Theいそべ、とも言うべき看板メニュー900円也。
店内には伊吹いりこの段ボールが山積みになっているので、煮干し出汁なのは間違いない。しかしスープを一口飲むと私には昆布のような磯の香りがまず感じられるのである。
いそべだけにね、という訳でもないのだけど。
旨い。
ソーメンのように白く、ツルシコ食感の細い自家製麺が、実にこのスープに合うのである。
二個ずつ入った海老ワンタンと肉ワンタンもとても旨い。
かつてラーメンには愚直に野趣のみを追求していた私も、ラーメン大好きサマーな後輩(仮名)の調教により、淡麗系の旨さに目覚めてしまって幾年月。
多様性を受け入れることも、成長の証と言えなくもないのであります。
それまでの週に5回はラーメンを食べるような食生活を、昨年始めた糖質制限によって変更を余儀なくされた訳だが、それで気が付いたことは私の食生活は糖質無制限と言うよりも、糖質依存的であったということだ。
つまり糖質とはニコチンやアルコールと似ていたのである。
ニコチンとの依存関係は14年前に解消したし、アルコールへの依存は不可避と認識し受容することで深みにハマることを避けている。
ちなみにギャンブル依存は釣りを覚えてから、またタバコを止めてから自然と消滅したし、会社への依存は2011年の大震災を境に卒業した。
依存というものの本質は代替欲求に過ぎないので、量が増える方向に進みがちということが最大の問題だ。
私は全ての依存を悪と見なしているので、そして何より私自身が依存しやすい体質だと自覚しているので、無自覚だった糖質依存を対象化して克服出来たことは幸いとしか言い様がない。
そして依存から解放されてみると、一杯一杯のラーメンが実にいとおしく感じるのである。
この距離感でいいのだ。
ま、代わりにステーキ依存症を発症している可能性を否定出来ないのだけどね。
じゃあみんな、またね(⌒0⌒)/~~