Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。フルマラソン・サブ3.5を本気で目指すことにしてしまった。

厳哲(早稲田)

厳哲さんの夏の定番限定メニューの「盛り」。

そして忘れちゃならないプレミアム・ラインの夏の限定、「鮪塩冷やし」。

 

昨年遂に2000円の大台に乗り、この調子だったら来年は2500円になりそうだ、なんて書いていたら、本当に今年は2500円というとてつもない値段になって降臨した。

 

しかし、このメニューだけはスルーする訳にはいかないのだ。

 

開店当初からラーメン大好きサマーな後輩(仮名)が激推しだった厳哲、しかし当時の私は二郎・天一・中本が好きな、ラーメンには野趣のみを求める男気ラーメン原理主義者であり、ラーメンの淡麗系なんて小賢しくて臍が茶を沸かすわ!と思っていた。

厳哲さんも確かに美味しいんだけど、「出されたものを黙って食え」的なある意味押し付けがましいスタイルが苦手で、そもそも職場から結構歩くし、たまに気が向いた時に訪れるくらいの距離感だった。

 

しかし忘れもしない3年前の夏の暑い日に食べた鮪塩冷やしに猛烈に打ちのめされ、それを境に私もサマーな後輩(仮名)に勝るとも劣らない厳哲ファンになってしまったのだった。

 

バンドで言えばTHE SMITHSmy bloody valentineのような、小説で言えば村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」や白石一文「僕のなかの壊れていない部分」のような、つまり従来の価値観を根底から覆らされた衝撃のラーメンを、いくらになろうとも食べない訳にはいかないのだ。


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2023年度版鮪塩冷やし。

圧巻の一杯。

 

説明は野暮だ。

値段のことも忘れて、ひたすらにうち震えて味わうのみ。

スープの繊細な旨味や、スモークしたマグロの香りが分かるようになって良かった。

コロナ後遺症の味覚障害が治っていなかったら、この至高の一杯を堪能することが出来なかったわけだ。

 

来月半ばまでの提供だそうで、それまでに自分にご褒美をあげたくなったら、もう一度頂きましょう。