Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

巌哲(早稲田)

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巌哲@早稲田の、鮪塩冷やし。

 

昨年は提供が1日だけしかなく食べそびれ、2年ぶりとなる夏の風物詩。

 

2年前には既に1700円というラーメンとは思えない値付けとなっていたが、今年は遂に2000円と、ラーメンとしては一線を超えるような価格となった。

 

しかし、スモークした鮪の刺身が4切れに、大きめ厚めのローストビーフが2切れ。

こっそりと原価を下げて価格を維持するとい戦略があるが、巌哲のメニューはいずれも完成されたもの、値上げをして同じクオリティのものを提供し続けるという姿勢も、矜持の顕れとみた。

 

いやー、しかし旨い。

圧倒的に旨い。

キンキンに冷やされた硝子の器に、冷たいスープと氷水で締めた麺。

原価だけでなく、手間隙というコストも惜しみ無くかけられている。

 

スープの繊細かつ複雑な旨味は、他に類を見ないオリジナリティ。

いや、この調和そのものがオリジナリティだ。

 

スープも当然完飲。

 

ラーメンに2000円も払えるか、という気持ちはある。

しかし鰻だったら、寿司だったら、天ぷらだったら、2000円は高くない。

この鮪塩冷やしは、ラーメンの範疇で語るべき一品ではない。これは和食というべき逸品なのだ。

 

記録的に早い梅雨明け直後に猛暑日が続いたが、その後は戻り梅雨とも言うべきスッキリしない天気が続いた。

夏本番はこれから、価格に臆することなく、猛暑の日にはまた鮪塩冷やしを食べに来よう。