猛暑が振り返したある日、日課の朝のランニング中に、熱中症になりかけた。
レースまで2週間を切ったので、刺激入れにビルドアップ走を行ったのだが、6km辺りから様子がおかしくなり、頭痛、眩暈、軽い吐き気まで催し、7kmでストップ・ランニング。
路上にへたりこみ、暫く動けなくなる始末で、まぁなんというかコンディションは先月来最悪に近い状態が続いている。
どうやら内臓にもダメージが残っているみたいで、昼になっても食欲が一切湧かなかったのだが、無理してでも食べないと走るエネルギーが不足してしまうので、早稲田まで散歩した。
狙いは勿論、巌哲@早稲田の鮪塩冷やし。
器まで冷したこの一杯ならばツルッと食べられるし、糖質とたんぱく質とミネラルを手っ取り早く補給出来るし、なにより旨いなんてもんじゃなくて旨すぎるので、否応なしに食欲が湧くのである。
着丼してスープを1口飲んだだけで、もう脱帽。
スッキリしているのだが、魚系の出汁の奥に複雑な旨味を感じる。
淡麗なのだが、「あっさり」と言うと語弊がある味だ。
スモークした鮪、ローストビーフ、九条葱、全てが旨いが、やはり主役は麺である。
喉越し良く、小麦の香り高く、スープとの相性も完璧で、いつまでも啜っていたくなる旨さだ。
麺硬め等のお好みオプション不可、卓上の調味料一切なし、細かなローカルルール多数、ラーメン大好きサマーな後輩(仮名)に連れられて初訪問してから暫くは、旨いことは旨いのだけど押し付けがましく感じるスタイルが苦手だと思っていたのだが、この鮪塩冷やしに完全にヤられてからすっかりとこの店の虜になった私である。
麺と具材を平らげて、スープを飲み干しごちそうさま。
これが今年の食べ納めかな?
もうひとつの夏の限定、盛りも食べ納めしなくては。