気候変動で過去の気象的な常識が当てはまらなくなっているように思う。
「台風一過」という概念も、最近は消滅したように思う。
恐らくは台風が関東にやって来る時期とコースが昔とは違うのだ。
そんな訳で、台風が逸れたことを喜んで迎えた山中湖合宿だったのだが、東名高速の大井松田辺りから予想外の雨に遭遇した。御殿場ICを降りて山中湖に向かうまでの峠道は、恐ろしい程の豪雨だった。
実際に静岡県は線状降水帯(というのも昔はなかった言葉だ)による豪雨に見舞われ、新幹線はストップ、東名高速も沼津~清水間が長い時間通行止めとなっていた。
山中湖の宿に着いても雨は止まず、さりとて走るために山中湖まで来ている私に走らないという選択肢はなく、西の空が明るくなったことを確認すると、意を決して雨の中を走りに出た。
ハハハ、俺は晴れ男。
3km程走ったところで晴れ間が出て、なんと富士山まで見えてきた。
そして気温は22度、雨上がりなのに東京の猛烈な湿度に比べれば空気は随分と軽く、ジョグのつもりがサブ4ペース走に、そしてゴールに向けて更にペースアップとなっていた。
いや、違うな。
今年の3月の時点では余裕でこなしていたペースに、余裕度が足りないと判断するべきだ。
9月のレースは欲張るのは止めよう。
でも、意地として、そして走力維持の観点からも、もう一度真剣にサブ4を目指してみよう。
11月のレースを大本命に切り替えれば、9月のレースは重要な意味をもつ練習ピリオドになる。
走り終え、宿で風呂に入ったら、お楽しみのビールタイム。
ちょっと高いのだけど、山中湖畔のセブンイレブンで売っている地ビールのヴァイツェンはとても旨いのである。
2食付きの宿、まぁ価格が安いので期待していなかった食事はそれなりの味だったけど、宿で全てが完結出来るのが最高だ。
観光が目当てでも、グルメが目当てでもなく、私は単に走るために山中湖まで来たのだ。
食事を終えたら部屋でワインを空けて、早々に就寝。
勿論明日も走る。