大変に気の重い会議がつつがなく終わりまして、会社の現状を見るに、部門と会社の運営について討議するこの会議がつつがなく終わっていいはずはないのだが、被告席に座る私としては、やはりつつがなく終わるに越したことはないのだった。
そんな訳で遅くなってしまったランチに訪れたるは、通し営業のMENSHO。
コの字型カウンターの反対側にはラーメン大好きサマーな後輩(仮名)が座っており、春の限定をお召し上がりになられていたが、私は春の限定と対極にあるオーソドックスな味玉入りの醤油。
これぞMENSHOの原点。
とは言え常に進化を続けるMENSHO、1年前とはかなり様子が異なっているのであった。
うん。
やはり淡麗系というよりは、創作系という感じがする。
ありそうでない、実は何にも似ていない独自の立ち位置である。
削ぎ落として本質を抽出する巌哲とは真逆で、小数点以下の細かい足し算で産まれた調和という感じか?
答えが同じ「1」に辿り着いたのだとしても、そのプロセスやアプローチ、計算方法が全く異なっている。
やはり天才の仕事だな。
会社から徒歩圏内にこんなバケモノ級のラーメン店が複数存在するというのは、恵まれていると同時に大変にヤバいことでもある。
だから私はバランスをとるために、ジャンクなラーメンも食べる必要があるのだ。