2日に亘るウンザリ会議もつつがなく終了。
会社の状況を見るにつけ、つつがなく終了していいはずはないのだが、かの人々の想像力の欠乏について今さら驚く程、私はピュアではない。
それよりも問題なのは、翌週から東京に4度目の緊急事態宣言が発令されることが正式決定したことにある。
もうまともな感覚を持っている人間なら、こんな愚策を、こんな政府を支持するはずはなく、私も最早言うまでもないことは言わない。
ただ、秋までには行われるという衆院選が、少しは楽しみになってきたかもしれない。
さて、折角の金曜日、しかも緊急事態宣言発令前の最後の金曜日、会議の打ち上げも兼ねて近所のもつ焼き屋で1人打ち上げようかと画策していたのだが、そういえばさっき会議室でサマーな後輩(仮名)と遭遇したのを思い出し、もつ焼き屋に飲みに行こうとLINE送ると、護国寺の高級焼鳥店を逆提案された。
そんな訳でフレックスタイムを活用し、17時そかろ集合。
まずは生ビールで乾杯。
お通し。
ビールよりも赤ワインを合わせたくなるようなお通しなんだよね。
串はおまかせ7本。
ハツ、ネギマ、モモ、厚揚げ、シイタケ、ハツモト、つくね。
足りないので当然追加しますよ。
レバ。
何故おまかせに入っていないのだろう?
という程旨い。
イタリアントマト。
「わー、これお飲みのイタリアワインととても合いますよー。」と、吉瀬美智子似の美人女将に嬉しそうに言われる。
ウズラの卵。これ、隠れた名品なんですよね。
ズッキーニ。
2本目のワイン抜栓し、飲み過ぎ注意報発令。
サマーなたたき。
あれ、なんだっけ、これ?
この辺りから記憶が怪しい。
いやー、酒も料理も完璧、久々に贅沢なディナーだった。
しかしこの先6週間、こういう機会は奪われるのですよ。
私がトイレにいっている隙にサマーなネゴシエーションが行われた模様で、こっそり営業を延長してくれて締めのビールを追加してお会計。
また緊急事態宣言とか、イヤになっちゃいますよね、と言うと、「ランチ営業を頑張ります」と吉瀬美智子は健気に言うのだった。
ううっ、いじらしい。
辞任じゃ済まねぇぞ、西村。
とっとと政界から消え去れ。
酔った私は心のなかで悪態をつきながら、千鳥足で家路についた。