緊急事態宣言発令中は休業していた神楽坂の焼鳥の名店、あほう鳥が営業再開。
ビール。
うずら。
ささみ。
しそ巻き。
ねぎま。
ハツ。
手羽。
つくね。
かつては道を挟んだ向かい側にあったキタナシュラン的路面店の老舗が、ビルの三階に移転したことでまるで社内食堂のような無機質な店になり、確実にある種の味は損なわれたと思う。
しかし、肝心の料理の味は変わらないし、良心的な価格もそのままだ。
それでも何処か醒めていた私は、つまりはこの宴を楽しんでいなかったということだろう。
人は変わるのか、或いは馬脚をあらわすのか。
そして私も自分に嘘はつけないのだ。