4時起床。
5時出発。
釣りではない。
プーンヒルという丘のてっぺんで日の出を見るために暗い山道を歩く。
丘、と言っても標高は3200m。
富士山の8合目とほぼ変わらない高さだが、ここネパールでは6000mを超えないと山とは呼んで貰えないのである。
そして、頂上への山道はほぼ全て階段だ。
私自身知らなかったのだが、私は階段の昇り降りが人並み外れて下手なようで、これが地獄の行進となった。
酸素が薄いせいだろう、息切れが激しく、頭痛と眩暈が起こり、頂上に着いた時には殆ど廃人と化していた。
10分程生死の境を彷徨った後になんとか復活。
日が昇る。
山の頂上から色づいてくる。
犬も見とれてます。
何故か写真が90度回転する現象治まらず。
展望台と多くの人。
トレッキング会社の宇梶剛士似の社長が言うところ唯一の問題点がこれ、ってところだろう。
ホテルに戻ってから朝食を摂り、直ぐに出発。
この日はガンドラックという村まで7時間かけて歩く最大の長丁場。
うかうかしていられないのである。
昇りもキツいけど下りもキツい。
もうトレッキングなんかやるものかと思いながら歩く。
しかし、綺麗な景色には心洗われる気がする。
あれ?これは90度どころ180度回転しているようだ。
労働の後はビールが旨い。
ゴルカビールとマチャプチャレ。
って、これは途中の昼食休憩なので、労働の後ではなく中休みだけど。
川にもタルチョー(チベット仏教の五色の祈祷旗)がはためく。
目的地ガンドラックに到着したのは予定より少し早い午後3時だった。
疲れたー。
ガイドのプロビン君に連れられてミュージアムへ。
ここでは古きネパール人の生活スタイルを学ぶことが出来る。
そしてプロビンのリクエストに応える形で民族衣装を着せられて記念撮影。
当然写真は割愛。
このミュージアムと民族衣装記念撮影はアイテナリーに入っていないのだが、自分が個人的に誘ったのだからと代金は全てプロビン持ち。
いいヤツだ。
後で聞いたところによると、彼の属するカースト(という言い方を彼はする)の伝統的な衣装なのだとか。
それで推したのね。
トレッキング最後の夜ということで、山小屋の食堂でプロビンとポーターのヨシヒコさん(ごめん!本名忘れた!)と卓を囲む。
プロビンは風邪気味ということで酒はパス、ヨシヒコさんにゴルカビールご馳走してワイワイガヤガヤ。
プロビンはマレーシアで3年間ホスピタリティを学んだそうで、彼のインテリジェンスと語学力の高さもさもありなんと納得。
とにかくよく気がつくし、気配りもさり気なく過不足なく、話題も豊富、そして凄いモテる(嫉妬)。
もう少し一緒に遊びたいところだが、明日でお別れ。
なんだか寂しいなぁ。
いささか酔い過ぎて撃沈。