旅先でも早寝早起きの習慣は変わらず、5時半起床。
ホテルの朝食は6時半からなので、まずは大浴場へ。
私が入るのと入れ替わりに年配の方が出てきて風呂は貸切状態。
早起きは三文の得なのだ。
朝食を終えたら、チェックアウトまでの時間を使って米子城跡を散策。
軽い気持ちで出掛けたのだが、風雲急を告げ、地獄の散策となった。
入口まではホテルから2km弱。朝の散歩には丁度良い距離である。
しかし、小高い丘の頂上にある城跡までの約15分の道程が、まさに地獄だったのだ。
前夜降った激しい雨のせいで、足元は泥濘。
そして月曜日の早朝ということもあり私しか歩いていない山道で、血に飢えた藪蚊の大群が一斉に襲ってきた。
しかし前日に大山を踏破したばかりのクライマーとしては、進むしか選択はないのだ。
頂上に着いた頃には両腕と首はボコボコ。
しかし360℃のパノラマが開けており、なかなか良い気分なのであった。
こういう唐突に現れるベンチは、うちのバンドのリーダーの大好物なので一応写真に収めておく。
ぬかるんだ下り坂は滑りやすくてゆっくりしか歩けない。即ち藪蚊どもの格好の餌食だ。
予想以上の長い急勾配に汗だく、靴は泥々、あちこち蚊に刺され、廃人と化してホテルにたどり着く。
米子駅、0番線。
妖怪列車、境港行き。
妖怪ロードを歩く。街路樹もなんだかおどろおどろしい。
鬼太郎の小便は勢いがあって羨ましい。
最近極端にキレが悪いのよね、ワタクシ。
妖怪神社。
やってきました、水木しげる記念館。
私は特に水木しげるのファンという訳ではないが、昭和に産まれ昭和に育った身には、ゲゲゲの鬼太郎は否応なしに自分の血肉になっており、感じ入るものがある。
また、作品以上にご本人が魅力的であることが、ここに来るとよく分かります。
おおっ、水木先生!
町起こしにも色々な形態がある。
まんがの虚構を用いた町起こしとなると、ディズニーランドやUSJを好まない私との相性は悪いはずだが、思いの外楽しめた。
水木先生のお人柄でしょう。
偶然たどり着いた大港神社。
海上安全の神を祀っているとのこと、それはお参りしなければ。
小銭の持ち合わせなく、五円玉でご容赦を。
何故か土俵もありました。
頑張れ、栃ノ心!
再び妖怪列車に乗り、米子鬼太郎空港へ。
米子空港は境港に近いのだ。
ガラガラに違いないと思っていた全日空羽田行きは、9割程席が埋まっていた。
滑走路に向かう飛行機に大きく手を振る整備士の姿に、なんだか胸が熱くなった。
頑張ろう、日本。