Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

テンユー・アッパ(矢口渡)

最愛の温泉銭湯、草津湯にて走った後の身体のケア。

 

銭湯を出て、早めのディナーに蒲田に向かおうと駅まで歩く道すがら、ネパール料理屋があったので寄ってみた。

日本のネパール料理店の多くは名ばかりで、ネパール人の作るインド料理を提供する店が殆どだが、この店の看板にはネワール様式のモモが載っており、もしかして、と期待させるに十分だったのだ。

 

店に入るといかにもネパリな店主男性がNHKを見ており、他に客はなし。

店の薄汚れた感じが(失礼)、なんともネパールらしくて懐かしさすら覚えた。

 

メニューはいかにもこの手のレストランといったインド的カレーに、ネパール料理という1ページ、更に味噌汁がつく日本風定食と、かなり独特な構成である。


f:id:OKComputer:20211104145802j:image

とりあえずネパールビールを頼むと、キング・フィッシャーが提供された。

...。

これ、インドビールですよね。


f:id:OKComputer:20211104145809j:image

スクティ。

マトンの乾燥肉のピリ辛炒めといった料理。ネパールで食べた記憶はないけれど、確かにネパールらしさは感じる。

マトンのクセは強いけどビールに合うし、なかなか旨い。

 

f:id:OKComputer:20211104145820j:image

モモとサービスのスープ。

うん。モモですな。それもチベット式ではない、ネワール様式のモモである。正にネパールの味。

 

ビールはアサヒスーパードライに変更。

 

陽気な店主に私がネパールに2度言ったことがあると告げると、嬉しかったのかマシンガントークが炸裂した。

しかし彼の話す日本語はかなり難解で、こちらの日本語もあまり理解されていないようだ。

試しに英語は話せるかと訊くと、ネパール人はみんな英語大丈夫と日本語で返ってきたのだが、実際に話してみると英語力も日本語力と50歩100歩という感じだった。

しかし、私に伝えたいことがあるようで、日本語と英語のチャンポンであっちに行ったりこっちに行ったりしながらも、会話は続く。

多分日本人とネパールの話をしたかったのだろう。

私もネパール人とネパールの話をしたかった。

そんな訳で、この店の滞在と店主との会話を大いに楽しんだのだった。

私はどちらかといえば人見知りな方なのだが、外国人が相手だとフレンドリーなキャラクターに変身するのは何故なのだろうか。

 

f:id:OKComputer:20211104145828j:image

そう言えば、と思い出す。

つい先日、2年前のネパール旅行で雇ったトレッキングツアーガイドから、FacebookのMessenger経由で短いメールがきて、久し振りに軽いやりとりをしたことで、私はネパールに対する飢えが芽生えていたのかもしれない。

大好きな国は幾つもあるが、ネパールも確実にそのなかのひとつだ。