大変にショッキングなニュースが飛び込んできた。
ラーメンの鬼、佐野、じゃなかった、サマーな後輩(仮名)が愛して止まない早稲田の巌哲。
真夏の限定メニュー、鮪塩冷やしに凄まじい衝撃を受けて以来、私も熱心な信者と化してしまった巌哲が、閉店を宣言したのだった。
ブログに綴った店主の心情は察して余りあるものがある。
彼と一番弟子の次のステップにエールを送らざるを得ないが、それにしても悲し過ぎる。
不幸中の幸いは、閉店は2025年4月なこと。
まだ11ヶ月は巌哲のラーメンを楽しむことが出来るのだ。
もう、値段が高いとか、オフィスから遠いとか言っている場合ではない。
残された期間、積極的にこの至高のラーメンを堪能すべきである。
気合いが入ってご褒美ラーメンの肉塩をいってしまった。
鮪塩の肉増し。
巌哲のいいところが詰まった究極のメニュー。
出汁の香る優しいスープと繊細な麺の組合せが最高すぎる。
フランベした鮪、増した肉は薄切りから超厚切りまでグラデーションが楽しめ、いずれもが旨い。
無心に啜る。
幸せである。
血圧高めにつきスープは残すことにしている私でも、このスープは意志の力で止めることが出来ず、ほぼ飲み干してしまう。
しかし、出汁で勝負しているスープはカエシ薄め、塩分控えめなので問題無いものと思われる。
何にだって終わりはある。
早い段階で終わりを宣言してくれたことは、ホスピタリティの裏返しだ。
最後の1杯を迎えるその時まで、目一杯楽しもう。