Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。フルマラソン・サブ3.5を本気で目指すことにしてしまった。

ブルーマウンテンズ国立公園

やはりオーストラリアに来たからには、大自然を味あわなければなるまい。

本当なら、ケアンズとかエアーズロックなんかのメジャー所に行ってみたいところではあるのだが、マラソン後のダメージがどれほど残るか予想もつかなかった私はシドニー1都市滞在を選んでしまったので、行き先も日帰りに限られるのだった。

 

しかしそこは自然の宝庫オーストラリア、シドニーから電車で2時間程の距離に、ブルーマウンテンズ国立公園なるものがある。

 

早速行ってみよう。


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セントラル駅からインターシティに乗ってカトゥーンバ駅へ。

そこからバスに乗り継いで10分程で起点のエコーポイントに到着。
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スゲエ!

3つの尖塔のような岩は、スリー・シスターズ。緑の山の中にモニュメント・バレーが突如として現れたような、凄い景色である。


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そのままブッシュウォーク開始。


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急な階段で一気に山の中腹まで降りる。

ラソン直後の脚にはあまりにもキツく、泉重千代さんのような(古い)、即ち後期高齢者のような足取りでヨロヨロ降りる。

 

そこからシーニック・ワールドに至る道は、完全な登山道であった。

なんだか懐かしいな。

私はランニングにハマる前のほんの短い期間、登山にハマりかけたのだった。

登山靴、登山ウェア、ストックにアイゼンまで持っているのだが、再び山を目指すことはあるだろうか?


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案内板には1時間45分と書いてあったので泉重千代ウォークの私はたっぷり2時間はかかると思ったのだが、1時間程でケーブルカーの谷底駅に到着した。

 

世界一の急勾配だとかのケーブルカーでシーニック・ワールドに到着すると、私以外の乗客は皆さんリストバンドを自動改札にかざしてゲートを通過していたのだが、エコーポイントから山歩きをしてここまで辿り着いた私は、そんなもの持っていよう筈がないのであった。

ゲートの前でまごついていると、若い男性スタッフがやってきて、チケット代はカードで払えると言う。

 

え?

聞き間違えたかな?

と思った価格は間違えではなく、本当に54ドル、即ち5400円であった。

何もかもが高いオーストラリア。

いや、安い国に落ちぶれた日本と言うべきか。

今思えば、新自由主義という風潮が悪かったのだろう。

小泉・安倍ラインが日本を二極化させた元凶だが、それは一部の持てる者と、多くの持たざる者を生んだ最悪の二極化である。

残念ながら私は後者にカテゴライズされるし、世間では目障りで鬱陶しい人間がやたらと元気だ。


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くそっ、オーストラリアまで来てなんでこんな惨めな思いをしなければならないのだ?

ビールを飲むしかない。

そしてこの小瓶が約900円というのが、最早高く感じないのであった。


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世界一の高さがあるというロープウェイに乗る。

別に乗りたくもなかったのだが、一度チケット(リストバンド)を購入するとロープウェイもケーブルカーも乗り放題だというので、少しでも元を取ろうと貧乏人のさもしさを発揮したのである。

 

ロープウェイを降りると目の前はバス停で、ちょうどカトゥーンバ駅行きのバスが来たので飛び乗った。


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一体今日は幾ら使ったのだろう?

一体シドニーに来てからというもの、幾ら使ったのだろう?

何だかずっと金と物価のことばかり考えているみたいだ。