少し遅めの夏休みは北海道へ。
朝8:20羽田発のスカイマーク機で新千歳空港へ、そこからJRとバスを乗り継いで私にとっての、いや、我々のバンドにとっての聖地である留萌に入る。
留萌グルメは色々あれど(という程豊富ではないが)、絶対に忘れてならないのは留萌駅の名もなき立ち食いそば屋である。
数の子の産地、留萌ならばニシンそば一択、そしてニシンの甘露煮と相性抜群の生卵も付けましょう。
桜木町の川村屋を彷彿させる、一食分ずつビニール袋に詰められた茹でそばは、若干黒みがかった柔らかい食感のもの。
アルデンテ原理主義を患っている私でも抗うことの出来ない、なんとも言えない懐かしい味がする。
ニシンの甘露煮と濃いめの汁もいい味出してますな。
ズルズル啜ってごちそうさま。
そしてこの店14時閉店のようで、私が食べ終わった途端に閉店した。
ギリギリセーフだったのだヽ(^o^;)ノ
雨の留萌駅は、かなり荒涼とした雰囲気を醸し出している。
留萌本線は風前の灯火だ。
【追記】
もしかしたら、もう留萌を訪れるのは、これが最後かもしれない。
何故ならば私が留萌を訪れるべき理由は既に一段落しており、留萌は決して気軽に来れる距離にはなく、そして私の残りの人生、訪れてみたい場所や再訪したい場所は、それこそ山のようにあるのだ。
今、万感の想いを込めて汽笛がなる。
今、万感の想いを込めて留萌駅のそばを啜る。
食べ納めのつもりで頂いたニシンそば、客観的に判断すれば特別美味しい訳でもないのだけれど、私の心に染みた。
染みまくった。