Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

MENSHO(護国寺)

恐ろしく意味のない会議が終わったのは14時を少し回ったところだった。

この徒労感と虚無感、「実存は本質に先立つ」と言ったサルトルは正しかった。

 

とりあえず私は旨いメシを食べる必要があった。

食は生存の為に必要だが、旨いメシは生きる為に必要だ。

オスカー・ワイルドが言っているではないか、「生きるとはこの世で最も稀なことである。大抵の人間は存在しているに過ぎない。That's all」と。

 

事程左様に意味のない会議とは私の心を蝕み、私を面倒臭い人間へと変えていく負の力があるのだ。

 

そんな訳で気を取り直して通し営業の護国寺MENSHOへ。

おっと、和牛坦々麺が復活しているぞ!

お値段は昨年より200円上がって1200円になっているけど、試さない訳にはいかない。


f:id:OKComputer:20220621160912j:image

お久しぶりの和牛坦々麺。

見た目からして以前とかなり異なっている。

チンゲン菜はなく、代わりにネギとドライ・トマト、そして和牛は4切れから2切れに減量。

これは進化ではなく、もしかしたら退化かもしれない。


f:id:OKComputer:20220621160925j:image

しかしそこは常に進化を止めないMENSHO、心配は無用であった。

なんと麺がもち麦つけ麺で使用している、もち麦多加水太麺になっている!

そしてスープもこの麺に合うよう考え抜かれたのだろう、胡麻の濃度が薄まる代わりに、スープの出汁感と旨味が増していて、最早これは何にも似ていない創作料理のようだ。

 

スープの底には大量のそぼろが沈んでおり、それらをサルベージするうちにスープも完飲してしまうという、恐ろしいおまけつきだった。この旨い和牛のそぼろを放置しては帰れないのだ。

 

旨い。

これは本当に旨い。

 

昨年何度となく楽しんだ夏の限定メニュー、冷やしアーモンド担々麺の提供は、果たして今年もあるのだろうか?

あればそれはきっと昨年から大幅な進歩を遂げているに違いない。

とにかくMENSHOからは目が離せないことは間違いないのであった。

 

想像力と創造力は、恐ろしく意味のない会議からは決して生まれないのだ。