近い、混まない、味はそこそこのキャッチフレーズでお馴染みの、便利な便利なコンビニエンスラーメンレストラン、たかちゃんらーめんが秋の限定を始めたらしい。
揚げ葱醤油らーめん+味玉。
店主の御託宣によれば、「カツオと干しシイタケの和風だしにこいくちヒゲタ醤油、揚げ葱を加え風味豊かなラーメンに仕上げました」とのこと。
揚げ葱ラーメンと言えば、真っ先に思い浮かぶのは渋谷百軒店の老舗・喜楽だが、椎茸と節香る和風なスープのこちらのメニューは、喜楽とは方向性が異なる。
たかちゃんらーめんの限定は、常に何かのインスパイアだと思っていたのだが、遂にオリジナリティの追求に舵を切ったのだろうか?
或いは、私の知らない和風揚げ葱ラーメンが、何処かでブームになっているのだろうか?
しかし、これがエポックメイキング的に旨いかと問われれば答えはnoで、凡庸の範疇から抜け出すことはない。
そんな訳で特に感心はしなかったものの、味噌に代わってデフォに加わった塩らーめんよりは、遥かに旨いという不思議。
凡庸の一歩先に到達していた味噌を捨てて塩をレギュラーメニューにし、その塩よりも旨い揚げ葱醤油は限定というたかちゃん店主の嗜好と思考と志向は、やはり私には謎なのであった。