Everything in Its Right Place

釣り、旅、音楽、食事、酒場探訪、ジョグ等々

シングルモルトを巡る冒険

2ヶ月に一度の割合で目白に髪を切りに行くついでに、酒屋界のアミューズメント・ワンダー・ランド、目白田中屋を探索することも副次的な習慣と化している。


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今回の獲物はこちらの2点。

グレンファークラス105とアードベグ10年、どちらも1リットルボトルである。

 

アードベグは長らく私のナンバーワン・モルトとして君臨している最愛のウイスキー

というか、アードベグに限らず、アイラモルトは何かしら常に手元に置いておきたいほど、私の中では基準在庫的位置付けなのだ。

 

そして最近のお気に入り、スペイサイドモルトグレンファークラス

スペイサイドと言えばKING OF SCOTCHのマッカランが有名だが、グレンファークラスマッカランに通じる王道を感じる。

尖ったところはないが、とにかくバランスが良いのだ。

なんというか、もしこのウイスキーを好きになれないのであれば、モルトを好きになることは絶対にないだろうと断言出来るような味だ。

 

前回はスタンダードな12年を購入したので、今回はアルコール度数60度の105を。

 

スコッチの、殊にシングルモルトの香りを楽しむには、ウイスキーと同量を加水するトワイスアップが最適だとよく言われるが、私はいついかなる時、どのいかなる銘柄でもストレート+チェイサーで頂く。

しかしこのウイスキーに関しては、少しだけ加水した方が、美味しく感じた。

元のアルコール度数が高いので、ストレートだと舌にピリッとした刺激があるのが、加水によってまろやかになる。

シェリー樽由来のフルーティな香りと甘味、深みのある旨味、飲み終えた後のグラスの残り香を嗅いでいるだけで幸せな気持ちである。

アイラモルトに代表される、ピーテッド・ウイスキーにハマると、ノン・ピーテッド・ウイスキーは物足りなく思えたりもするのだが、完璧なバランスのグレンファークラスに足りないものなどない。

 

モルトにハマって地獄を再び見るのは御免なので、私が次にウイスキーを買うのは、2ヶ月後に髪を切る時になるだろう。