台風から一週間が経過しても、荒れ放題の多摩川河川敷には何ら復旧の痕跡も見当たらない。
2011年3月11日を思わせる光景で、見るに耐えない。
あちこちで寸断された多摩川サイクリングロードは、無事だった箇所にランナー達が集まるようで、私の家の近くのコースは心なしかいつもより混んでいるような気がする。
堤防の上という車もバイクも通らない道であるのみならず、その日の気分や調子でいかようにもコースをアレンジできるフレキシビリティも多摩川ランニングの良いところなのだが、今私に残されているのはラスト1kmは一般道を走る5kmのルートだけである。
多摩川の惨状にいたたまれない心持ちになり、ラスト2kmは思い切り走る。
思い切り走っても1km5分を切れなくなっている自分を発見して若干哀しみも感じたが、基本的にはTHE BLUE HEARTSが歌うように、生きているのが素晴らしすぎる。
という感覚で生の喜びを享受しつつハシル。
一方の多摩川の河川敷は完全に死んでいるのだ。このコントラスト。