あっという間に去り行く秋を惜しみ、私はどうしてもサンマの塩焼が食べたかったのだ。
そもそも今年は松茸は何度も食べているのに、サンマの塩焼は一度しか食べていないのだ。
しかし、赤羽の居酒屋は何処もかしこもサンマの塩焼を提供していないのであった。
何故だ?
今が旬のサンマの塩焼だぜ?
今年は豊漁のはずだろう?
あちこち探索したもののサンマの塩焼を提供している店は一向に見つからず、結局いつものイタリアンに戻って、ピザと生ハムをツマミにワインのボトルを開け、そして空けた。
ところで適当に頼んだカベルネ・シラーズのこのオーストラリアワインはコスパ最高。
しっかりとしたボディだけど重た過ぎる訳ではなく、フルーティながらスパイシーな後引く風味もあって、ピザとも生ハムとも良く合います。
店での価格が税込み2500円だったので、小売価格は1000円前後だと思われるが、私には充分過ぎるクオリティであった。
見つけたら即買い出来るように覚えておこうっと。
なんか最近ワインが楽しいな。
マズい傾向ではある。
米山からのイタリアン、腹も膨れていい感じで酔って、これにてお開き。
だったら良かったのだが、この後に禁じられた遊びを奏でることとなる。
しかもサマーな後輩(仮名)に誘われたのではなく、私から提案するという恐怖の愚行だった。
どうやらフルマラソンのレースを終えて、私はすっかりと油断してしまっていたようだ。
つづく。