その朝、ランニングを終えて汗で濡れたウェアを洗濯機に放り込み、シャワーを浴びる為に全裸になったところで体重計に乗った私は、表示された数値を二度見、いや、三度見したのであった。
なんだ、この体重は?
真面目にランニングに取り組んでいるこの2年間で、見たことのないアウン・サン・スー・チーだ。
否、数値だ。
走っていれば太らないのだと、むしろ食べることも走ることの一部なのだと、摂取カロリーに無頓着だった結果が、これだ。
流石にまずいぞ。
一般に1kg増える毎にフルマラソンのタイムは3分遅くなるという。
仮に今、先月走ったばかりのつくばマラソンに出たら、私の記録は理屈の上では4時間5分を超えてしまうことになる。
まずはランチから見直そう。
いくらなんでもラーメンに偏り過ぎていた。
という決意は、Twitterを見た瞬間に撤回されたのだった。
BASSO江戸川橋が毎年提供している冬の風物詩的な限定メニュー、しょうが醤油の中華そばを今週から始めていたからである。
はい、こちらがそのしょうが醤油の中華そば(900円)+特製トッピング(250円)。
しょうがの爽やかな風味のせいだろうか、スープがいつもより油少なめのサッパリ味に感じる。
パツパツの自家製麺も、特製トッピングもすべからく旨い。
安定感のあるBASSOだが、価格も安定している。
ロシアのウクライナ侵攻後、急激な円安進行後、私のお気に入りのラーメン店はこぞって値上げを断行したが(事情は分かり過ぎる程分かる)、BASSOはお値段据え置きで頑張っているのだ。
応援の気持ちを込めて、いかに太ろうともBASSO通いを止める訳にはいかない。
翌日は傷つくことを恐れて体重計には乗らなかった。
ダイエットは忘年会シーズンが終わってからまとめてやろう。