珍しく休日出勤などをしたので、翌週の金曜日に代休を取得、半年振りに釣りに繰り出した。
恐らく、いや間違いなく、2004年か2005年に釣りを始めて以来、半年というブランクは最長だ。
決して釣りが嫌いになった訳ではないのだが、フルマラソンを目指すと休みの日にはロング走が欠かせなくなり、結果として他の趣味、すなわち釣りが犠牲になる。
この傾向は怪我でもしない限り、まだしばらく続くだろう。
さて、食べたい魚のナンバーワンは今が旬の鯵だが、久し振りの釣りとなれば、最も釣りたい真鯛を狙うしかない。
そんな訳で、これまた半年振りの第二忠丸。
6時前にゆっくりと船宿に着いたのに、左トモが空いていた。
水曜日は船中ゼロだったので、アングラーの脚が鈍ったのかもしれない。
もしくはこの日小柴沖の真蛸解禁、更に相模湾ではマルイカが俄に盛り上がっているようで、他の種目にアングラーの興味が流れた可能性もある。
しかし冷静に考えてみれば、真鯛船に平日でも人が押し寄せるような昨今の状況こそがおかしかったとも言えるのだ。
船宿には申し訳ないのだけれど、空いた真鯛船というのは、私には懐かしくもあり、心地好くもある。
さて、この日は第二海堡北の水深15mのポイントからスタート。
ここは、昔の夏の真鯛の定番ポイントで、やはり懐かしさを感じるのであった。
ここを起点に徐々に南下、下げ潮タイムは大貫の浅場を細かく攻める。
キャスティング・タックルが活躍、アタリは結構あるが、釣れるのは主にマゴチ。
私も実に4本のマゴチをゲットした。
結局下げ潮では、本命は船中300g程の真鯛1枚で終了。
上げ潮が流れ始めると一転、今度は水深75m前後の真冬のようなポイントを集中的に攻める。
この時期定番の鴨居の大根とか第三海堡を攻めるものと勝手に思い込んでいた私には少し意外な気もしたが、キャプテンには確信がありそうだった。
程なく、反対舷で2kgの良型が上がった。
暫く時間をおいて、3kgの更なる良型が上がった。
アタリは少ないものの、上がれば良型ばかり、どうやらこれがキャプテンの狙いのようですな。
私にも3時近くにようやく待望の真鯛のアタリが到来!
中乗りエストシ君(仮名)にタモ取りしてもらったのは、1.3kgのオスの真鯛であった。
いや~、何度釣っても、真鯛が釣れると嬉しいものですなぁ。
次のアタリは底から9mという高いタナで、驚いて反射的にリールのハンドルから手を離すという、タイラバ初心者あるあるを犯してしまったが、「あっ!」という声を寸でのところで飲み込んだので、キャプテンにはバレずに済んだのだった。
この渋い状況でこんなことをやらかしたことがバレようものなら、厳しい叱責は免れないに違いない。
上げ潮は徐々に速くなってきて、キャプテンは4時まで粘ったが、私は最後の最後にサンマのような小さな太刀魚が来て(リリース)終了。
私には充分な釣果だ。
【釣果】
7時5分出船、16時沖揚がり
真鯛1枚
外道:マゴチ4本、タチウオ(リリース)
【タックル】
ロッド:がまかつ桜幻 B68-L solid.R
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ4号
<キャスティング>
ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO Vanquish C3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号
【本日の総括】
真夏の太陽が照りつける。
第二忠丸帰港中。
半年振りに釣りをして、やはり釣りは、海は、真鯛は、最高だなと改めて思ったのであった。
どうやら私には極端なところがあるらしいというのはそれなりに自覚をしているのだが、釣りとランニングの両立をもう少し考えてもいいのかもしれない。
いくらブランクがあろうとも真鯛を捌くのは慣れており、1.3kgという捌きやすいサイズということもありアッサリと柵取りは終わったのだが、慣れないマゴチを4本も捌くのは、大変に苦労した。
陽の長いこの時期、チャッチャと捌いて30分だけでも走りに行こうという私の目論見は、アッサリと崩れ去り、全ての作業を終えると漆黒の闇だった。
実家にお裾分けに行く元気もなく、小さいなマゴチを洗いにして、ビールを飲んだら、そのままバタンキュー、夏の釣りは思っている以上に疲れた。
やはり釣りとランニングの両立は難しいのか?
4日寝かせたマゴチを柚子胡椒とポン酢で。
忘れてた。
旨いんだよね、東京湾の魚は。
やはり間を空けることなく、次は鯵を狙いに行かなくては。
そう、気がつけばこの半年、魚を食べる機会が激減していたのだ。
ランナーに魚の栄養素は必要なはずで、これこそが正しい両立である。
かつてこの世に存在したと言われる、ジロリアングラーならぬ、アングランナーとしての自らを確立したいものだ。