月に一度程度は池袋で自己研鑽なるものを行う。
そのついでに酒場ふくろに寄るのもルーティン化してしまったようだ。
まずは瓶ビールから。酒場ふくろの瓶ビールは、スーパードライの大瓶だ。銘柄✕、サイズ◯。
冬の風物詩、湯豆腐。
元々豊富なお一人様用鍋のメニューが昨年よりも増えているような気がする。いずれにせよ、酒場ふくろの楽しみは冬にこそある。
揚げ出しナス。
ウニ入りクリームコロッケ。
ホッピー。
隣の席に、かの有名なマスク警察が居て、私を挟んで反対側に座る二人組がマスクをせずに会話していることにずっとぶつぶつ文句を言っていた。
「危ないからマスクした方がいいよ」と私にも言ってきたが、笑って右から左へ受け流す。
ネチネチと嫌味な行動を取り続けていたそのオヤジ、遂には直接文句を言いに行き、憐れな二人組は気まずそうに帰っていった。
私にも同意を求めるように話し掛けて来たが、不快だったので一瞥くれて完無視だ。
むしろお前が帰れ、そもそもお前みたいなヤツは店で飲むな、と言いたかったけれど、気の弱い私は勿論言わない。
残ったホッピーを一気に飲み干しお会計。
些細なことかもしれないけど、腹立たしい気持ちが拭えない。しかしそれはこの店のせいではないので、もう忘れるに限る。
居心地の良い店で、気持ちよく飲みたい。
ただそれだけのことが、難しい世の中になっているのだろうか。