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タイラバの闇・・・Trade Winds


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前日の野毛屋の大爆釣の釣果を見て、むしろ釣れ過ぎてしまったらどうしよう?などという心配までしていたのだが、真鯛釣りにおいては皮算用などというものが全く無駄であるということを改めて思い知らされた。

いや、既に知っていたはずなのだが、連勝続きで忘れていたのだ。

 

朝イチは水深50m台のこの時期としては浅い場所からスタート。

ここでは3回アタリがあるも、一度も針掛かりせず。

これだけアタリがあるなら釣れるのは時間の問題だと軽く考えていたが、思えばこの時点で何かがおかしかったのだ。

 

深場に移ってから、私は立て続けに何者かにルアーを切られてロストした。

リーダーを切り裂く厄介者のタチウオやフグは群れていることが多く、一人切られると被害は複数人に及ぶことが多いのだが、私だけが立て続けに切られたということは、これもまた何かのメタファーであったのかもしれなかった。

 

気が付けば私を除く全員が複数枚な真鯛を釣り上げていたが、私だけが依然としてノーヒットなのだあった。

 

このまま2020年初ボウズを記録してしまうのだろうか?

イヤ!そんなのイヤよ!ワタシ、堪えられないわ!

 

残り時間は推定45分。

追い詰められた私は、仕掛けを禁断の中井チューンへと変更したのだったが...。


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【釣果】

6時30分出船、15時沖揚がり

外道:ホウボウ


【タックル】

ロッド:がまかつ桜幻 B68-L solid.R

リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL

ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ4号


【本日の総括】

やってしまった。

私が最後に使うべきは、中井チューンではなく、キャスティング・タックルであるべきだったのだ。

己のスタイルを曲げ、なりふり構わず1枚を取りにいったことで、ノーヒットに終わった悔しさは屈辱へと変わった。

船長もしきりに首をひねり、「うーん、今日はついてないとしか言いようがないね」と一言でこの日の私を総括してくれた。

 

タイラバには何故だかこのような極端な偏りが時折起こる。

船中で唯一のボウズを喰らったのはこれが初めてではなく、最近なかっただけで過去には何度も経験している。

 

逆にもちすぎ君が降臨し、やたらと私ばかりにアタリが集中することもあるのだけれど。

 

やはりタイラバはメンタルな釣りだと改めて強く思う。

最近の私の心は激しく揺れているのだ。

そのメンタルの乱れがもたらせたものが、この日の釣果ということなのだと自己分析している。

 

タイを、タイラバをナメてはいけない。

 

迷いを捨て、虚心坦懐にリールを巻き続ける姿勢で臨もうと決意を新たにした。

初心忘るべからず。

 

ちなみに同船者の方から真鯛1枚頂いて、美味しい真鯛にありつくことは出来ました。


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こちら真鯛のムニエル、バルサミコソースでございます。

旨いけど少し酸味があったのは、バルサミコ酢のせいではなく、私の心の哀しみがもたらせたのかもしれない。