秋冬の釣りのお伴にかれこれ十数年愛用しているパタゴニアのキルトアゲインジャケット。
真冬、アウターの下に着る際に、釣り用サロペットのマジックテープがファスナーを止める最下部付近に干渉し、その部分の生地がごっそりと抜け、大変にみすぼらしいお姿になってしまった。
まぁ充分に元を取るほどに着倒したし、普通ならお別れの時期と諦めるところだが、そこは品質保証と環境保護に力を入れるパタゴニア、アフターケアの一環で修理サービスをやっているのだ。
そんな訳で大崎のパタゴニア直営ショップへ持ち込んだ。
古い商品なので修理サービス対象外と言われるかもしれないという心配もあったが、税込1760円で直るという。
流石だ。
しかし、
「ちょっとお時間を頂いておりまして...。」
と、店員のお姉さん。
2、3週ぐらい構わないと、鷹揚な気持ちで構えていたら、
「現在10週間以上待ちとなっております。」
え?最低2ヶ月半?年が変わるじゃないか!
今が一番使いたい時期なのに!
そんな訳で、キルトアゲインジャケットの発展系現在形とも呼ぶべき、ベターセータージャケットを思わず衝動買いしてしまいましたよ。
いいねえ。
見た目も着なれたキルトアゲインジャケットに似ている。
↓コレ↓
でも船で着るのは勿体無い感じもするので、くたびれるまでは街着として活躍してもらおうかな。本末転倒な気がしないでもないけど。
パタゴニアのフリースは他に真冬のウラジオストク旅行用に購入したR2ジャケットも持っているのだが、こちらはあまりにも機能的過ぎて、秋と春に都内で着るのはアオリイカ用の長竿でスミイカの新子を釣るほどにオーバースペック。R2の出番までの合間を埋める役割として良さそう。
パタゴニアの企業理念には賛同しかなく、自然を愛する1人として同社を支持したい。
そして同時にファストファッションという形態が、どれ程の労働搾取の上に成り立っているか、どれだけのロスを生んでいるかを考えるに、パタゴニアの掲げる理念の崇高さは際立つ。
そんな私もパンツ、靴下、エアリズムといった下着類はユニクロさんのお世話になりっぱなしなんですけどね...。
唯一の問題は少々お高いことだが、高い理由は明確にある。
そして高いが故に長く大事に着る。
こうしてパタゴニアの罠にハマっていく一方なのだ。