7時半頃に十里木高原駐車場に到着すると、既に8割がた埋まっていた。
この駐車場にはトイレが完備されており、また、10分程歩くと富士山を目の前に望む展望台があるのだ。
それだけでなく、本日のお山、愛鷹山越前岳への登山口も、この駐車場の敷地内にある。
ところで、愛鷹山、という山は無いそうだ。
このあたりの山をまとめて愛鷹山と呼ぶ、という不思議な総称であり、その最高峰が静岡県なのに何故か越前岳という。
その不思議連峰の不思議最高峰に挑む。
登山開始。
展望台から富士を望む。
雲ひとつない快晴、最高だ。
朝方の冷え込みはきつく、登山道には霜が降りていたけど、暑がりな私は直ぐに汗をかき始め、Tシャツにウインドブレーカーの軽装に着替えて登る。
馬の瀬展望台。
初心者向けの山との前情報を得ていたが、所々難所があり、想像よりも登り甲斐のある山だ。
というか、私が完璧な初心者だから、難所に見えるだけかもしれない。
1時間半程で登頂。
山頂でも森林限界を超えず。
よって林越しに富士を望むことになる。
駿河湾くっきり。
このお地蔵さんを起点とした尾根を15分程下ると...。
富士見台到着。
ここから見る富士山の光景は、昭和13年に発行された50銭紙幣に描かれていた富士山の図案となったそうだ。
一応行動食も持っているのだが、まだ10時で特に空腹も感じずに、麦茶だけ飲んで下山開始。
うむ、下りでも所々ハードだ。
これが山基準では初心者向きとなるならば、私の力は初心者以下ということで間違いないだろう。
すすきの群生越しに富士を眺める。
天気の良さとロケーションの良さが相俟って、本当に素晴らしい景色である。
山もいいなぁ。
11時にはスタート地点の十里木高原駐車場に戻ってきた。
確かに霊仙山や大山に比べたら物足りないかけれど、こうしたあっさりとした登山というのもそれはそれで悪くない。
さ、ではご当地グルメを食べに行きますか。