渋谷や新宿といった繁華街は緊急事態宣言発令の後に目に見えて人が減った一方で、巣鴨や戸越銀座などの都内でもルーラルでローカル・オリエンテッドな商業エリアでは、むしろ人が増えているとか。
こちら江戸川橋の三ん寅も、14時前とランチタイムど真ん中を外したにも関わらず、ほぼ満席の状態だった。
むむむ。
S&Bの缶入り胡椒が洒落ている。
瀬古利彦が泣いて喜びそうだ。
そしてこの日のオーダーは醤油チャーシューめん。
流石すみれ直系の三ん寅、すみれ譲りの漆黒スープである。
卓上の案内書きを読むと、味が濃すぎると感じたら割りスープを頼めると書いてある。
私は前回味噌ラーメンを食べた後、一日酷い喉の渇きに苦しんだのだが、やはり塩分濃度が濃すぎると感じる客は多いのだろう。
しかし、この醤油スープは、麺を黒く染める破壊力を持ちながら、味噌ラーメン程の塩気を感じなかった。
いや、もちろん充分に塩っぱいんですけどね。
オイリーな漆黒スープと黄色がかった縮れ麺、札幌ですなぁ。
チャーシューは前回よりもパサパサしていた。
悪くはないけど良くもない、という感じ。
いずれにせよ、すみれ直系の本物の札幌ラーメンが、手軽に味わえるというのはいいものである。
次は塩をためしてみよう。