Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

房州 華乃蔵(千倉)

驚いたことに、駐車場は車で一杯で、私は駐車スペースが空くのを待つために暫く車内で待機する羽目となった。

 

ようやく1台の車が出ていき、そのスペースにクルマを駐めて店に向かうと、外まで列が形成されていた。

 

いったい何が起こったのだろうか?

 

店内に通されてからもwaiting cushion、つまりは店の隅の座布団で結構待たされ、ようやく席に案内されて注文を済ませてからもそこそこ待たされ、結局店に到着してから着丼まではおよそ1時間を要した。

 

聞くともなしに他の客の会話が耳に入る。

「テレビで紹介されたメニューはどれですか?」

テレビ?

そういうことか。

それで混雑しているのか。

最近は低予算の下らない旅番組が多く、その手の番組で紹介されたのかもしれない。

ちょっと興醒めである。

 

他人の下らない旅をなぞる行為は単なる時間の無駄だ。

旅は常にオリジナルであるべきだ。

 

高野秀行角幡唯介などの、常人ではなぞることの困難な旅を作品化した旅行記だけが、観賞に耐えうる、いや、観賞する価値がある。

芸能人が路線バスやローカル線で旅とも呼べないような旅をしているところを見て、何の意味があろうか?

といいつつも、私もその手の番組を観ないでもないのだが。


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特製塩。

細麺は少し茹で過ぎで、アルデンテ原理主義を患っている私には気に入らないものだったが、麺の茹で加減を除けばそれは普通に美味しいラーメンだった。

 

しかし私は普通に美味しいラーメンを求めてここを訪れた訳ではないのである。

初めて訪れた時のあの半端ない異端さは、いったい何だったのだろうか?

これは原点に回帰して、旨辛ラーメン醤油味をもう一度頼むしかない。


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南房総の風景は大陸的に広くてフラットで長閑だ。

そしてこのような小旅行感を味わえるというのも、釣りの楽しみのひとつと言えるだろう。

 

しかし心の安寧はここまで。

 

穏やかな晴れとなった三連休中日、コロナウイルス騒動による自粛疲れ発散の為か、この日は多くの人々が千葉を訪れていたようで、あちらこちらで渋滞が発生、帰宅までには往路の倍近い、実に2時間半を要した。

 

午後の早い時間帯であればアクアラインが多少混雑することはあっても酷い渋滞に巻き込まれることは稀で、この事態を招いたのはラーメン食べるのに時間をかけすぎたことが要因だと思われる。

 

となると、諸悪の根源はやはり低俗な旅番組ということになるのではないか?

 

「くだらない世の中だ。

しょんべんかけてやろう。」

by THE BLUE HEARTS