Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

MENSHO(護国寺)

夏が終わる。

日増しに日が短くなってくる。

しかし、もう一度ラスボスと対峙しなくては、この夏は終われない。

 

私は護国寺のMENSHOを目指した。


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あったー!

名前が長くておぼえられないけど、雲丹と薩摩牛と揚げゴボウはじめ幾つかの野菜が乗った、トリュフオイル香るとうもろこしの冷たいラーメンである。

お値段もびっくりの 2000円。

 

なにしろ2度目ですからね。

もういちいち驚く必要はないのだ。

虚心坦懐に奇跡のハーモニーと向き合う。

 

ううむ、これは、

新たな数式の発見である。

新たなコードの発明である。

新たな文法の創出である。

新たな文化の誕生である。

 

模倣の先に、もう少し噛み砕くと、模倣の勘違いの果てに、もしくは模倣に毒を加えた後に出来るのが、オリジナリティというもので(バンドマン的発想)、殆どの創作とはそういうもののはずなのだが(バンドマン的限界)、この奇跡の1杯は模倣の先ではなく、道なき道の先にたどり着いたひとつの到達点である。

紛うかたなく天才にしか出来ない仕事だ。


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締めの追い飯。

完璧。

そして完全なる壁。

 

麺の1本、米の1粒、スープの1滴までも残したくないような幸せのラーメン、来年も出会えますようにと言いたいところだが、進化を止めないMENSHO、来年は違う種類のとんでもない限定が出てくるに違いない。

 

もう何が来ても驚くまい。

このメニューに限らず、常に虚心坦懐にこの店と向き合うことが、私にとっての正解だということは分かった。