Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅、酒、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

保護犬、1週間。

日曜日、1週間振りに実家に顔を出す。
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丁度1週間前にお迎えした、繁殖引退犬のシーズーの保護犬は、ふくちゃんという新しい名前がつけられており、すっかりと母と実家に慣れていた。しかし、私に対する警戒は相変わらず全く緩めないのだった。


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当初は外を怖がり、毎日の散歩を嫌がっていたそうなのだが、2日程前から突如喜んで歩くようになり、前日は散歩用のハーネスを見せたら嬉しそうに飛びついてきたという。それと同時にトイレも朝夕の散歩まで我慢するようになったようで、思ったより順応性の高い賢い子なのかもしれない。

 

仲良くなりたい一心で、下心剥き出しの私が散歩に連れ出してみる。

最初こそ喜んで小走りに歩いていたが、何度も振り返っては私の顔を見上げ、いつもと様子が違うことに気がついたら、いそいそと自宅前まで戻り、座り込んでしまった(のが上の写真)。

 

無理強いすると嫌われてしまいそうなので、これ以上の散歩は諦め、母親を電話で呼び出しバトンタッチ。

ううむ、母親とバトンタッチした途端に嬉しそうに歩き始め、あっという間に私の視界から消えてしまった。


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散歩を終えて、食事を終えて、リラックスのご様子。

この、タオル掛けの下の隙間がお気に入りの場所らしい。

 

試しにペットショップで買ってきた玩具を与えてみたら、恐る恐る突っついていたのだが、そのうち一心不乱に遊び始めた。

その姿に胸が熱くなる。

 

臆病で警戒心が強いのは、頭の良さの裏返しかもしれないし、もしかしたらブリーダーのところで相当ツラい目に遭っていた、ということなのかもしれない。

安全な場所にいること、誰からも危害を加えられる心配はないこと、それを理解してくれたら、きっと心を開いてくれることだろう。


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ちなみに本日の目当てはシーズーに会うことだけではなく、実家の餃子だったことも付け加えておこう。

これこそが私のソウルフードなのだ。

 

犬は微妙に近付いてきて、遠巻きに物欲しそうに私を見上げているが、勿論餃子を与える訳にはいかない。

話しかけると首を傾げてじっとこちらを見ている。

その姿は、言葉を理解しようと努めているようにしか見えなくて、またしても胸が熱くなる。


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ところで、何故ふくちゃんにしたのかと母親に訊ねると、家に福をもたらせてくれる存在だからなのだそうだ。なるほど、ポジティブで良い名前だ。


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帰り際、福の使者であるシーズーは、玄関先まで私を見送りに来てくれた。

徐々に心の距離は縮まっているのだろうか?

 

次に会う時の反応が楽しみだ。