唐突に梅雨入りしたTokyo。
梅雨寒でいきなり気温が下がったし、土砂降りの雨の中を並ぶ物好きも少なかろうと、行列の絶えない町中華の雄、新雅に行ってみると待ちは4人。
読み通りですな。
久しぶりの新雅なので、基本中の基本、ニラそば(850円)を、野菜大盛(+200円)でいってみた。
旨い。言うまでもなく旨い。
舌が喜ぶと言うよりも、脳が喜ぶような旨さだ。
そうなんだよな、舌より先に脳が喜ぶ料理というものが、確かにある。
タイの名もなきローカルレストランたち、ジョージアの首都トビリシのやたらと暗いレストラン、ポルトガルはポルトでもリスボンでも何を食べても旨さが脳天に走った。
バリ島のバビグリンと、ハノイの汚いレストランのブンチャーも衝撃的だったし、そうそう、台南の牛肉湯も忘れてはいけない。。
面白いことに、何の共通点も見いだせない、統一性もないのだが、新雅のニラそばとは、私にとってそのような類の存在だ。
それが身近にあるのだから、たまには行列に臆することなく行く必要がある。
私にとっては食の世界遺産なのだ。