何度も何度も諏訪湖を訪れているのに、かの有名な諏訪大社には行ったことがなかった。
私が諏訪湖を訪ねる目的は、観光ではなく諏訪湖畔をランニングすることだからなのだが、諏訪の神様に挨拶をしないでそのお膝元で走るというのも、もしかしたら不遜なことなのかもしれない。
そんな訳で、朝から諏訪湖一周ランニングを終えた私は、初めての諏訪大社参詣を。
さて、予備知識として、伊勢神宮に外宮と内宮があるように、諏訪大社にも下社と上社の2つがあることは知っていたのだが、どちらから先に参拝するべきかスマホで調べたところ、下社には秋宮と春宮、上社には前宮と本宮のそれぞれ2つの神社があることが分かった。
やはり廻り方にも作法があるそうで下社秋宮→下社春宮→上社前宮→上社本宮の順番で廻るそうである。
そんな訳で、カーナビの行先を下社秋宮にセットして出発!
下社秋宮。
この青銅製の狛犬は、国内最大なのだそうだ。
お参りの行列。
有事の時こそ神仏を恃みたくなるのは古よりの人の世の常。
私は遠くから手を合わせて祈るのみ。
諏訪湖と言えば御柱祭、そして今年のGWに諏訪湖合宿に来た際は正に7年に一度の御柱祭の真っ最中だった。
という訳で、今春に立てられたばかりの御柱と思われる。
毎回死者が出るのも頷ける巨大さである。
各神社にこの御柱は二本ずつ立てられていた。
下社春宮。
御柱。
ここも行列が出来ていたので、遠くから手を合わせるのみ。
御柱。
上社前宮。
下社からは10kmも離れている。
ここが最も秘境感のある神社だった。
御柱。
上社本宮。
やはりオオトリを飾るに相応しく、最も規模が大きくて、最も神々しい。
御柱。
入口御門を通って神社の奥へ。
熊野を思い出す雰囲気ですな。
確かに神とか、神的な何かの存在を感じる。
おおっと、江戸時代の伝説の力士、雷電の像が。
手形は人間のものとは思えないほど大きく、こんな手で張り手を食らったら、私は即死すると思われる。
これにて諏訪大社を全て巡り、パワー・マシマシになった。
しかしまだ午後2時とホテルに戻るには時間が早く、他に見どころはないものかとスマホで検索すると、気になる石仏がヒットしたのであった。
それがこちら、万治の石仏。
下社春宮から歩いてすぐのところだ。
詳細はこちら。
スフィンクスみたいにも見える。
こんな石仏は確かに見たことがないな。
円空仏・石像版、という感じか?
伝説。
ちなみに円空は1632年に生まれ、1695年に亡くなったそうなので、偶然にもこの石像の伝説は、円空存命時のものだということになる。
近くを流れる清流。
岡本太郎先生の揮毫による石碑。
諏訪の深淵に触れた気がする一日だった。