昨年8月から足かけ1年、4回に分けて行ったレコーディングが概ね終了した。
寡黙なエンジニアとこのスタジオの雰囲気とレコーディング作業にも慣れてきて、恐らくはエンジニア氏も我々になれてきたのだろう、途中苦戦する箇所もあったが、みっちり詰め込んだ香盤表よりもかなり巻いて全ての作業が終了した。
バンドにはバンド・マジックという奇跡がたまに起こるが、レコーディングでは奇跡は起こらないどころか、往々にして考えられないような失敗をする。
出来るはずのことが出来なくなることはあっても、出来ないことが急に出来ることは絶対にないのだ。
必要な二大要素は、諦念と受容、である。
今回のレコーディングで投入したのは、今年手に入れたフェンダー・カスタム・ショップのプレシジョン・ベースだ。
リハスタのアンプから出る音は、プレベらしい図太さと豊かなミドルがいい感じだったのだが、この日ラインで録音した音を後から確認すると、メインベースで録った曲よりもローミッドが強すぎて、ブリブリと鳴っていた。少し低音を削った方が良かったが、後の祭り。
ミックスで調整するとしよう。
さぁ、この後はいよいよトラックダウン、様子見で3曲ぐらいは立ち会って、方向性さえ定まれば後はエンジニアにお任せで仕上げたい。
産みの苦しみはいよいよ最終コーナー、年内には我々の1stアルバムがいよいよ完パケそうだ。
楽しみ。