Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

雷鳥降臨

ひと言で済ませば「衝動買い」ということになるだろう。

しかし、「衝動的」では済まない何かの力が働いて、購入に至ったとしか私には思えないのだった。

 

ヴィンテージの楽器(ベース限定だけど)が好きなので、そのヴィンテージ楽器をメインで扱う中古楽器店のFacebookは普段からよく見ていた。

勿論私の収入と演奏技術にヴィンテージ楽器は見合わないので、あくまでも見て、想像して、楽しむだけである。

 

ある日、何故だかFacebookのリンクから公式HPへと移動し、更にベースの在庫を検索してみた。

何かの目的があったわけではなく、たまたまである。

或いは暇潰しと言うべきか。

何故ならそれは仕事の合間に会社のPCで行ったことだから。

 

在庫検索は楽器検索サイトのデジマートへとリンクしており、そのトップページにその楽器はあった。


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2013年製GibsonThunderbird。ヴィンテージではなく、単に現行モデルの中古である。

写真をみた瞬間、何故だかこの楽器を弾きたくて仕方なくなった。

或いは最近自分内80年代リバイバル・ブームが起こっており、モトリークルーなんかもよく聴いていたことも影響しているかもしれない。

モトリークルーのベーシスト、ニッキー・シックスといえば、Thunderbirdである。

 

翌日、店に在庫確認の電話を入れ、ついでに家にある殆ど弾かない3本の楽器を車に積んで、出掛けた。

 

即決だった。

初めて触れるGibsonの楽器は、使い慣れたFenderとは全くベクトルが異なる楽器だ。

しかし、2つのハムバッカーのピックアップを介してアンプから出る豊かな低音はFenderと全く異なるが故に魅力的であり、ボディはマホガニー材なのでいかつい見た目から想像が出来ない程に軽く、ネックは思いの外スリムでとても握りやすい。

弾いていてとても心地好いのだ。

 

このThunderbirdとRickenbacker4001(4003)は、私のみならず多くのFender系ユーザーも気になる楽器であるに違いない。

楽器は見た目が全て、という場合もあるのです。

 

そんな訳で持ち込んだ3本の楽器を下取りに出し、差額を払って私は新しい楽器を持ち帰った。

翌日曜日はタイミング良く我等がバンドの練習日だったのだが、リバースド・ボディのThunderbirdは、私のギグバッグには収まらず、スタジオデビューはお預けとなった。

 

そして状態が悪いと買い叩かれた私のTEISCOスペクトラムベースが、その楽器店のFacebookで翌日に「最高の1本」と私の売値の4倍近い値段で売られているのを発見し、愕然としたのだった。